感覚の敏感期とは?子どもが世界を夢中で感じる大切な時期
- 「どうしてこんな小さな違いに気付くの?」
- 「何度も物を落としたり、水遊びばかりしたりするのはどうして?」
子どもの姿を見ていると、大人には理解できないほど「感覚」に夢中になっている時期があります。
モンテッソーリ教育では、この時期を「感覚の敏感期」と考えます。
色や形、音、手触り、におい、味など、五感を通して世界を理解しようとする大切な時期です。
今回は、感覚の敏感期とはどのような時期なのか、子どもにはどんな姿が見られるのか、そして大人はどのように関わればよいのかをご紹介します。
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感覚の敏感期とは?
感覚の敏感期とは、子どもが五感を使って世界を夢中で感じ、整理しようとする時期です。
- 見る。
- 聞く。
- 触る。
- 味わう。
- 香りを感じる。
子どもは毎日、さまざまな刺激を受けながら、
「これは何だろう?」「違いは何だろう?」と、自分の力で世界を理解しようとしています。

感覚の敏感期はいつ?
感覚の敏感期は、0〜6歳頃に特に活発だといわれています。
その中でも、3〜6歳頃になると、感じたことを「比べる」「分類する」「整理する」ことに興味が向きやすくなります。
そのため、モンテッソーリ教育では、この時期に色板や円柱さし、ピンクタワーなどの感覚教具を使い、子どもが自分で感覚を整理できるように環境を整えています。
もちろん、敏感期が訪れる時期や興味の現れ方には個人差があります。
年齢だけで判断するのではなく、今、子どもが何に夢中になっているのかを観察することが大切です。
モンテッソーリ教育では、この時期にたくさんの感覚体験をすることが、その後の言語や算数、文化などの学びの土台になると考えています。
だからこそ、「感覚教具を使うこと」が目的ではなく、「子どもが感覚を整理したいという欲求に応えること」が大切なのです。
感覚の敏感期にはどんな姿が見られるの?
感覚の敏感期には、子どもによってさまざまな姿が見られます。

例えば、
- 同じ色ばかり集める
- 石やどんぐりを拾って並べる
- 葉っぱの違いをじっと見比べる
- 「こっちの方が大きい!」と嬉しそうに教えてくれる
- 何度も水遊びをする
- 音の違いによく気付く
- 物を何度も落として音を楽しむ
大人から見ると「そんなことが面白いの?」と思うようなことでも、子どもは一つひとつの違いを夢中で感じています。
娘が教えてくれた「感覚の敏感期」
娘は小さい頃から音にとても敏感でした。

遠くから聞こえてくる音を聞いて、「飛行機!」「ヘリコプター!」と教えてくれます。
私には同じように聞こえる音でも、娘には違いがあるようでした。
新幹線と在来線の音も聞き分けることがあり、そのたびに「そんなことまで分かるんだ」と驚いていました。
また、小さい頃は机の上の物を何度も落としていました。
最初は「また落としてる…」と思っていましたが、今振り返ると、
「どんな音がするんだろう?」
「落ちるとどうなるんだろう?」
そんなことを確かめていたのかもしれません。

今は水遊びが大好きです。
水を流したり、手ですくったり、こぼしたり。
冷たさや流れる様子、音、光の反射など、たくさんの感覚を味わっているように感じます。
さらに、小さい頃にはお気に入りのタオルがあり、何度も触って安心していました。
子どもは、大人が思っている以上に、毎日たくさんの感覚を使いながら世界と出会っているのだと感じています。
感覚の敏感期と感覚過敏は同じ?
「うちの子、音に敏感なんです。」
そんな話をすると、
「感覚過敏なのかな?」と心配になる方もいるかもしれません。

でも、感覚の敏感期と感覚過敏は同じ意味ではありません。
感覚の敏感期は、多くの子どもに見られる発達の過程です。
世界を理解するために、大人よりもたくさんの刺激を受け取り、違いに気付きやすくなっています。
もちろん、感覚の感じ方には個人差がありますし、生活に支障が出るほど強い困りごとがある場合には、別の視点から考えることも大切です。
でも、「音に敏感」「服の着心地を気にする」「味の違いによく気付く」といった姿だけで、すぐに心配する必要はありません。
まずは、「今、この子は世界を一生懸命感じているんだな。」
そんな視点で見守ってみてはいかがでしょうか。
子どもは「神経質」なの?
子育てをしていると、「うちの子、神経質なのかな?」と思うことがあります。
- 靴の履き心地を気にする。
- 服のタグを嫌がる。
- 食感の違いを嫌がる。
- 少しの音で目を覚ます。
娘も赤ちゃんの頃は、小さな物音でも起きるタイプでした。
初めての場所や知らない人にとても慎重で、エレベーターに知らない人が乗ってきただけで泣いてしまうこともありました。
もちろん、それがすべて感覚の敏感期によるものとは言えません。
でも今振り返ると、大人よりもたくさんの刺激を受けながら毎日を過ごしていたのだろうな、と感じます。

私たちは慣れてしまって気にならないことでも、子どもにとってはすべてが新しい世界です。
「神経質」なのではなく、一生懸命世界を感じている最中なのかもしれません。
感覚の敏感期におすすめの遊び

感覚を育てるために、特別な教具だけが必要なわけではありません。
例えば、
- 水遊び
- 砂遊び
- どんぐりや葉っぱ集め
- 料理のお手伝い
- 自然散策
- 花の香りを楽しむ
- 夕焼けを眺める
- 鳥の声を聞く
そんな毎日の体験も、感覚を豊かに育ててくれます。
モンテッソーリ教具を使う場合は、色板や円柱さし、ピンクタワーなどもおすすめです。
大人ができること
感覚の敏感期には、「教える」ことよりも、「一緒に感じる」ことが大切です。

「何色かな?」と答えを求める前に、「きれいな色だね。」
「冷たいね。」「風が気持ちいいね。」
そんなふうに、一緒に感じる時間を楽しんでみましょう。
子どもは、その体験を少しずつ整理しながら、自分だけの世界を広げていきます。
まとめ
感覚の敏感期は、子どもが世界を夢中で感じている大切な時期です。
音を聞き分けたり、水遊びを繰り返したり、葉っぱを集めたりする姿には、一つひとつ意味があります。
大人から見ると「神経質」に思えることも、子どもにとっては世界を理解するための大切な学びなのかもしれません。
子どもの「見たい」「聞きたい」「触ってみたい」という気持ちを大切にしながら、一緒に世界の面白さや美しさを味わっていきたいですね。

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