• 「1、2、3……」階段を上りながら数える。
  • お風呂から出る前に「20まで数える!」と言う。
  • 「一番がいい!」
  • 「あと何回?」

そんな姿が見られるようになったことはありませんか?

私の娘も、2歳頃から、とにかく何でも数えたがる時期がありました。

おもちゃ、お菓子、石ころ……。

目の前にあるものは、何でも「1、2、3」と数えていました。

3歳を過ぎると、今度は物がなくても「20まで数えてからお風呂を出る!」というように、数そのものを楽しむ姿が増えてきました。

最初は「数字が好きなんだな」くらいに思っていましたが、モンテッソーリ教育では、こうした姿を「数の敏感期」として大切に考えています。

今回は、数の敏感期とはどんな時期なのか、家庭ではどのように関わればよいのかを紹介します。

🔗【モンテッソーリ教育とは?

数の敏感期とは?

数の敏感期とは、子どもが自然と「数」に興味を持ち始める時期です。

子どもが身近な物を数えている様子

「数を教えられたから好きになる」のではありません。

子どもの中から、

  • 「数えたい。」
  • 「比べたい。」
  • 「順番を知りたい。」

そんな気持ちが湧いてくる時期なのです。

モンテッソーリ教育では、この内側から生まれる興味をとても大切にしています。

数の敏感期はいつ頃?

個人差はありますが、2〜4歳頃に見られることが多いとされています。

もちろん、ぴったりその年齢になるわけではありません。

興味の現れ方も、一人ひとり違います。

「数字を書きたがる子」もいれば、「とにかく数えたい子」もいます。

大切なのは年齢ではなく、その子が今、何に夢中になっているかを観察することです。

数の敏感期に見られる子どもの姿

数の敏感期というと、「数字が好きな子」をイメージするかもしれません。

でも実際には、もっと身近な姿として現れます。

数の敏感期によく見られる子どもの姿

例えば、

  • 何でも数えたがる
  • 「あと何回?」と聞く
  • 「一番」が大好き
  • 階段を数えながら上る
  • お皿を人数分並べたがる
  • 同じ数ずつ分けたがる
  • エレベーターの階数を読む
  • カレンダーや時計に興味を持つ

こうした姿も、数の世界を理解したい気持ちの表れかもしれません。

シールをきれいに並べるのも数の敏感期?

実は、敏感期はきれいに分かれているわけではありません。

シールを一直線に貼る子どもの様子

例えば、娘は2歳頃、シールを縦に一直線に並べて貼ることに夢中でした。

「きれいに並べたい。」そんな気持ちが強かったように思います。

これは、

  • 秩序の敏感期
  • 感覚の敏感期

の影響が大きかったと考えられます。

一方で、

「一つずつ並べる」「順番に貼る」

という経験は、数の敏感期にもつながっています。

このように、子どもの活動には、いくつもの敏感期が重なっていることがよくあります。

だからこそ、「これは○○の敏感期だ!」と決めつけるよりも、

「今、この子は何に夢中なんだろう?」という視点で見守ることが大切です。

感覚教育が数の敏感期につながる理由

「どうして感覚教育のあとに算数教育があるの?」そう思う方もいるかもしれません。

例えば、

  • ピンクタワーでは「大きい・小さい」。
  • 茶色の階段では「太い・細い」。
  • 赤い棒では「長い・短い」。
  • 色付き円柱では、高さや太さを比較します。

子どもは、

  • 見る。
  • 触る。
  • 比べる。
  • 並べる。
  • 違いを見つける。

そんな経験をたくさん積み重ねています。

そして、その上に、

「1個。」

「2個。」

「3個。」

という数の世界が少しずつ重なっていくのです。

だからモンテッソーリ教育では、感覚教育が算数教育の土台だと考えられています。

感覚教育から数の敏感期、算数教育へつながる図

💡【感覚教育とは?
💡【感覚の敏感期とは?

大人はどう関わればいい?

数の敏感期だからといって、ドリルを始める必要はありません。

まず大切なのは、

「数えたい!」という気持ちに付き合うことです。

親子で一緒に数を楽しむ様子

例えば、

  • 「今日はいちごが何個あるかな?」
  • 「階段はあと何段かな?」
  • 「お皿は何枚必要かな?」

そんな何気ない会話だけでも十分です。

子どもが楽しそうに数えているなら、その気持ちを大切にしてあげましょう。

数の敏感期に活躍するモンテッソーリ教具

子どもが数に興味を持ち始めたら、モンテッソーリ教育ではさまざまな算数教具を使って学びを深めていきます。

例えば、

  • 数棒
  • 砂数字
  • 数字カード
  • 紡錘棒

などがあります。

数棒や砂数字などの算数教具

どれも「数字を覚える」ことが目的ではありません。

実際に見て、触れて、数量を感じながら、「数の意味」を理解していくための教具です。

モンテッソーリ教育の算数教育を紹介するアイキャッチ
モンテッソーリ教育の「算数教育」とは?数字を覚える前に、「数の意味」を育てる学び 「早く数字を書けるようになってほしい。」 「計算が得意になってほしい。」 子どもが成長すると、多くの親が一度はそう願う...

数の敏感期を焦らなくていい理由

「うちの子、まだ数えません。」

そんな声を聞くことがあります。

でも、敏感期は早ければいいものではありません。

子どものペースを見守る親子

子どもには、一人ひとり違う成長のペースがあります。

興味が育ったときに出会った経験は、驚くほど自然に吸収されていきます。

だからこそ、大切なのは「早く教えること」ではなく、「興味が出てきたタイミングを逃さないこと」

その子の「知りたい!」という気持ちを信じて待つことも、モンテッソーリ教育では大切な関わり方です。

まとめ

数の敏感期は、子どもが「数」を好きになる時期ではありません。

数を通して、世界を理解しようとしている時期です。

  • 何でも数えたがる。
  • 「一番」が好き。
  • 「あと何回?」と聞く。

そんな姿は、子どもの中で数の世界が広がっているサインかもしれません。

その興味に寄り添いながら、生活の中で数と出会う経験を重ねること。

それが、モンテッソーリ教育の算数教育につながる第一歩になります。

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おすすめの三冊🌸
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おすすめの絵本🌷
📖 『10ぱんだ』

📖 『かずのえほん 1・2・3』

📖『いち・に・さん』

🌱 今日の種まき

今日は、お子さんと一緒に「数探し」をしてみませんか?

  • 「今日は何個あるかな?」
  • 「どっちが多いかな?」
  • 「あと何回で着くかな?」

特別な教材は必要ありません。

毎日の暮らしの中には、数と出会える場面がたくさんあります。

子どもの「数えたい!」という気持ちを大切にすることが、数の世界への第一歩になります。🌸

親子でどんぐりを数えている様子

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