「子どもの自己肯定感を育てなきゃ!」と思ったときに、立ち止まって考えたいこと
「子どもの自己肯定感を高めましょう」
そんな言葉を見かけることが増えました。
- 自己肯定感を育てる声かけ。
- 自己肯定感を下げない関わり方。
- 自己肯定感を高める習慣。
子どものことを大切に思うからこそ、「自己肯定感の高い子に育ってほしい」「私の関わり方で傷つけてしまわないかな」と不安になることもあります。
でも、そんな言葉に触れるたびに、私は少し立ち止まって考えたくなるのです。
そもそも自己肯定感って、親が頑張って育てたり、高めたりできるものなのでしょうか。
「子どもの自己肯定感を高めたい」と思うのはなぜ?
子どもの自己肯定感を高めたいと思うのは、きっと子どもを大切に思っているからではないでしょうか。
「どうせできない」「私なんか…」そんな言葉を口にしたり、失敗を極端に怖がったり、周りの子と比べて落ち込んだりする姿を見ると、
「自信がないのかな」「自己肯定感が低いのかな」と心配になります。
あるいは、怒ってしまった。イライラしてしまった。つい否定的な言葉をかけてしまった。
そんな後悔から、「私のせいで自己肯定感が低くなってしまったらどうしよう」と思うこともあるかもしれません。
だから、子どもの自己肯定感を育てたいと思う気持ちは、とても自然なことなのだと思います。

子どもの自己肯定感は、本当に育てるもの?
自己肯定感を高めるために、
- たくさん褒める。
- 肯定的な言葉をかける。
- 笑顔で接する。
もちろん、どれも素敵なことです。
でも、自己肯定感を育てようと頑張ることが、「もっと褒めなきゃ」「また怒ってしまった」「こんな言い方でよかったのかな」という新しい不安になってしまったら、親も苦しくなってしまいます。
自己肯定感が高い人は、「自己肯定感を高めよう!」とはあまり考えていません。
当たり前のように、「自分はここにいていい」と感じています。
私は、自己肯定感とは何かを付け足して大きくするものというより、もともと誰の中にもある感覚なのではないかと思っています。
ただ、失敗したり、比べられたり、否定されたりする経験の中で、その感覚が見えにくくなったり、自分を否定する癖がついてしまったりすることはあるのかもしれません。

モンテッソーリ教育が大切にしていること
モンテッソーリ教育では、「子どもをこう育てる」よりも、「子どもを一人の人間として尊重する」ことを大切にしています。
周りの子よりできるか。
何歳でできるようになるか。
優秀かどうか。
そういうことよりも、「この子は、この子」というまなざしで見ること。
できたから認める。良い子だから愛する。
そうではなく、「あなたは大切な存在だよ」という安心感があること。
それが、子どもの中にある「自分はここにいていい」という感覚につながっていくのではないかと思います。

私の自己肯定感が低かったら、子どもは大丈夫?
「私自身、自分に自信がありません」「愛し方がわからないことがあります」
そんなふうに感じるお母さんもいるかもしれません。
でも、親だからいつも穏やかで、完璧で、自分を好きでいられなければいけないとは思いません。
怒ってしまう日もあります。余裕がない日もあります。自分を責めてしまう日もあります。
それでも、「この子は大丈夫かな」「ちゃんと愛せているかな」と悩みながら、子どものことを考え続けること。
その姿勢そのものに、愛情があるのだと思います。
親もまた、子どもと一緒に育っていく存在。完璧な親になれなくても大丈夫です。
子どもの自己肯定感のために、親にできること
自己肯定感を高める魔法の言葉を探すこと。完璧な関わり方を目指すこと。
それよりも、
- 子どもの話を聞くこと。
- 一緒に笑うこと。
- 悲しい気持ちを受け止めること。
- できた日も、できなかった日も、一緒に過ごしていくこと。
そして、
- 「この子は、この子」というまなざしを持ち続けること。
親にできることは、自己肯定感を育てることではなく、
子どもの中にある「自分はここにいていい」という感覚を信じて、安心できる関係を一緒に育てていくことなのかもしれません。

まとめ
「子どもの自己肯定感を育てなきゃ」
そう思ったときこそ、少し立ち止まって考えてみたくなります。
自己肯定感は、親が頑張って育てるものではなく、もともとその子の中にある、「自分はここにいていい」という感覚なのかもしれません。
親にできることは、それを大きくすることではなく、「この子は、この子」と信じて、安心できる関係を一緒に育てていくこと。
そんなことなのかもしれません。
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