はじめに

おうちモンテッソーリを始めた頃、私はモンテッソーリ教育の考え方にたくさん助けられました。

環境を整える。子どもを観察する。できることは自分でできるようにする。

0〜2歳頃までは、子どもの成長が目に見えて分かりやすく、おうちモンテッソーリを楽しめていたように思います。

でも3歳を過ぎた頃から、少しずつ難しさを感じるようになりました。

モンテッソーリ教育が間違っていたわけではなく、子どもが成長したからこそ、親の関わり方を見直す必要が出てきたのだと思います。

3歳頃から「自分で決めたい」が育ってくる

0〜2歳頃の子どもは、まるでスポンジのように周りの環境を吸収していきます。

環境を整えることで、できることがどんどん増えていきます。

一方で3歳頃になると、できることが増えるだけではなく、自分の意思も育ってきます。

  • 親が勧めてもやらない。
  • 新しいことに挑戦しない。
  • 同じ遊びばかり繰り返す。

そんな姿に戸惑うこともあります。

でもそれは、子どもの中に「自分で決めたい」という気持ちが育っている証でもあります。

0〜2歳の吸収する時期から、3歳以降の「自分で決めたい」気持ちが育つ様子を表したイラスト。

「待つ」だけでは迷うことも増えてくる

モンテッソーリ教育では、子どものペースを大切にします。

私自身も、その考え方に何度も救われてきました。

でも3歳を過ぎると、箸はいつから?トイレは?ひらがなは?と、待つことと背中を押すことの間で迷う場面も増えてきます。

子どもはまだ興味を示していない。でも親としては少し気になる。

周りの子ができるようになると焦ることもあります。

3歳からのおうちモンテッソーリは、「待つ」だけではなく、一緒に考えていく時期なのかもしれません。

箸やトイレ、ひらがななど、子どものペースと親の迷いを描いたイラスト。
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「この子らしさ」が見えてくる

3歳頃から難しさを感じるようになったのは、子どもの意思が育ってきたからだけではないように思います。

最近は、赤ちゃんの頃には見えなかった「この子らしさ」が少しずつ見えてきたことも大きいのではないかと感じています。

「この子らしさ」が育ってくる

自分の意思が芽生えると、同時に

  • 好きなこと
  • 苦手なこと
  • 興味のあること
  • こだわり
  • ペース

といった、赤ちゃんの頃はまだはっきりしていなかったものが少しずつ形になっていきます。

そして、周りの子と同じ道を歩くのではなく、それぞれが自分の道を歩き始めます。

1人の人間として成長していく姿が見えてくる時期なのかもしれません。

だからこそ、親は迷う

親は子どもより少し先を歩く先輩です。

だから、子どもの歩む姿を見て「こっちの方がいいよ」「寄り道しない方がいいよ」と思うこともあります。

どこまで口を出すのか。どこまで見守るのか。

その線引きは簡単ではありません。

そして子どもと向き合っているようで、自分自身とも向き合うことになります。

  • 自分が歩いてきた道。
  • 大切にしてきた価値観。
  • 性格や考え方。

子育てをしているはずなのに、親育てをされているように感じることもあります。

子どもの成長と一緒に親も試される図

最近、私が大切にしたいと思っていること

正解は今も分かりません。だからこそ最近は、「どうする?」より先に、「今、何が起きているのかな?」と立ち止まることを大切にしたいと思っています。

観察、関わり、捉え方を通して親子で一緒に考えていく様子を表したイラスト。

①客観的に観察する

困ったことが起きると、すぐに対応を考えたくなります。

でもまずは、

  • 興味や活動のことなのか。
  • 困りごとのことなのか。
  • 発達やしつけのことなのか。

今どんな場面なのかを考えてみます。

少し立ち止まることで、また子どもの姿を観察することができます。

②その場に合った関わりを考える

もちろん、どんな場面でも同じ関わり方が正解とは思っていません。

  • 興味や活動のことなら、観察し、環境を整える。
  • 癇癪や日々の困りごとなら、気持ちを受け止めながら、必要な境界線を伝える。
  • ひらがなや箸など、発達やしつけに関わることなら、子どものペースを大切にしながら少しずつ工夫していく。

以前より、「この方法が正しい」と考えることは少なくなりました。

答えを急がず、その時々の親子に合った関わりを一緒に考えていきたいと思っています。

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③「成長しているからこそ」と捉え方を変える

「子育てが大変になった」「前より言うことを聞かなくなった」と思うこともあります。

でも最近は、「成長しているからこそ起きていることかもしれない」と考えるようにしています。

  • 自分で決めたい。
  • 自分の気持ちを伝えたい。
  • 親の思い通りにならなくなった。

それは困ることでもありますが、子どもの中に「自分」が育っている証でもあります。

問題として見るだけではなく、成長している姿として受け止められる親でいたいと思っています。

本当の意味での「子育て」が始まる

3歳頃からは、難しさも増えていきます。でも、それ以上に面白さや喜びの方が大きいように感じています。

「この子」を育てていく時期

周りの子と比べるよりも、「この子はどんな人になっていくんだろう」と思うことが増えました。

  • どんなことに興味を持つのだろう。
  • どんな道を選ぶのだろう。
  • どんな大人になっていくのだろう。

そう考えると、ワクワクする気持ちも湧いてきます。

以前の記事でも書きましたが、モンテッソーリ教育では「子どもの能力ではなく人格を尊重すること」が大切にされています。

それは、周りの子ではなく、親の理想でもなく、「この子はどんな人になっていくのだろう」と、一人の人間として向き合っていくことなのかもしれません。

3歳頃からは、本当の意味で「この子」を育てていく時期が始まるように感じています。

赤ちゃんから成長し、「この子らしさ」が育っていく姿と、親のワクワクする気持ちを描いたイラスト。

子どもと一緒に、親も育っていく

子どもが生まれてからずっと、いつも子どもの方が先に成長していき、私はその背中を追いかけているような感覚があります。

子どものできることが増える。興味の世界が広がる。新しい課題が現れる。そのたびに調べて、考えて、悩みます。

そして気づくと、また子どもは少し先に進んでいます。

できるなら、「また大変になった」と感じるだけではなく、「大きくなったな」「成長しているんだな」という喜びも感じられる親でいたいと思っています。

私はこれからも、その背中を追いかけながら、一緒に育っていきたいです。

少し先を歩く子どもの背中を追いながら、親も一緒に成長していく姿を描いたイラスト。

まとめ

3歳からのおうちモンテッソーリは、難しくなる時期ではなく、「この子らしさ」と出会っていく時期なのかもしれません。

迷うこともあります。自分自身と向き合うこともあります。

でも、それ以上に、「この子はどんな人になっていくんだろう」という楽しみが増えていくように感じています。

子どもと一緒に、親も育っていく。

そんな面白さを感じながら、その背中を追いかけていけたらと思っています。

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