モンテッソーリ教育について学んでいると、「観察が大切」という言葉をよく目にします。

でも、

  • 観察って何をすればいいの?
  • 何を見れば子どものことが分かるの?
  • ただ見守っていればいいの?

と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

モンテッソーリ教育では、「観察は教育の出発点」だと考えられています。

子どもに何かを教える前に、まずその子を理解することが大切だからです。

この記事では、観察が大切にされる理由と、実際にどんなところを見ればよいのかをご紹介します。

1.モンテッソーリ教育で観察が大切にされる理由

モンテッソーリ教育では、教えることよりも先に「観察」を大切にします。

それは、子どもによって興味や成長のペースが違うからです。

まずは子どもの姿をよく見ることから始めます。

観察

子どもは一人ひとり違う

同じ年齢の子どもでも、興味を持つことは一人ひとり違います。

また、同じ遊びをしていても、何に惹かれているかは違うことがあります。

だからこそ、大人が決めつけるのではなく、まず子どもの姿を見ることが大切です。

大人が先に答えを決めないため

子育てをしていると、「この子は〇〇が好きなんだな」と思うことがあります。

でも、実際には大人が思っていることと、子どもの本当の興味が違うこともあります。

例えば娘は一時期イルカに夢中でした。

私は「イルカが好きなんだ」と思っていましたが、よく観察してみると、夢中だったのはイルカショーのお姉さん役でした。

観察は、そんな大人の思い込みに気付かせてくれます。

観察②

観察は子どもを理解するための第一歩

観察の目的は、子どもを評価することではありません。「できる・できない」を判断するためでもありません。

子どもが今どんなことに興味を持ち、どんな力を伸ばそうとしているのかを理解することです。

そのために、まずは子どもの姿をよく見ることから始めます。

2.実際に何を見る?観察したい6つのポイント

観察と聞くと難しく感じるかもしれません。でも、特別な知識は必要ありません。

まずは日常の中で見えてくる子どもの姿に注目してみましょう。

観察したい6つのポイント

①何を選んでいるか

子どもが自分から選ぶものには、興味や関心が表れます。

  • どんな遊びを始めるのか。
  • どんな絵本を持ってくるのか。
  • 何度も手に取るものは何か。

そんな視点で見てみましょう。

②どんなふうに遊んでいるか

何で遊んでいるかだけでなく、どんな遊び方をしているかも大切です。

例えば同じおままごとでも、料理を作ることが好きな子もいれば、お世話をすることが好きな子もいます。

遊び方を見ることで、子どもが何に惹かれているのかが見えてきます。

③何を繰り返しているか

子どもは、自分に必要なことを何度も繰り返します。

  • 同じ絵本を読む。
  • 同じ遊びをする。
  • 同じ言葉を繰り返す。

その繰り返しの中に、今身につけようとしている力が隠れていることがあります。

④どんな言葉を使っているか

子どもの言葉には、興味や関心が表れます。

  • 同じ言葉を何度も使う。
  • ごっこ遊びで大人の言葉をまねする。
  • 繰り返し質問する。

そんな姿も観察のヒントになります。

⑤どこで困っているか

困っている場面も大切な観察ポイントです。

  • うまくできないこと。
  • 何度も挑戦していること。
  • 助けを求めていること。

そこには、今必要なサポートのヒントが隠れています。

⑥どんな時に嬉しそうか

子どもが嬉しそうにしている時には、その子らしさが表れます。

  • できた時。
  • 自分で選べた時。
  • 誰かに見てもらえた時。

どんな場面で目を輝かせているのかも見てみましょう。

3.観察を続けると見えてくるもの

こうした姿を見ていると、

  • 同じことを繰り返している
  • 長く集中している
  • 「自分でやりたい」が増えている

といった共通したパターンが見えてくることがあります。

それらは、子どもが今興味を持っていることや、成長しようとしている力を知るヒントになります。

ただし、これらを見つけることが観察の目的ではありません

まずは、ありのままの子どもの姿を見ることを大切にしましょう。

4.観察で大切なのは「分かったつもり」にならないこと

観察をしていると、「この子は〇〇が好きなんだ」と思うことがあります。

でも、一度見ただけで決めつけないことも大切です。

子どもの興味や成長は日々変化します。

観察は、一回で答えを出すためのものではありません。

子どもを理解しようとし続けるためのものです。

観察③

まとめ

モンテッソーリ教育における観察とは、子どもを評価することではなく、理解するためのものです。

観察するときは、

  • 何を選んでいるか
  • どんなふうに遊んでいるか
  • 何を繰り返しているか
  • どんな言葉を使っているか
  • どこで困っているか
  • どんな時に嬉しそうか

に注目してみましょう。

大切なのは、すぐに答えを出すことではありません。

まずは子どもの姿をよく見ること。

観察は、子どもを知るための第一歩です。

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子どもを理解したいと思ったときに、何度も読み返したくなる一冊です。
観察とは技術ではなく、子どもを理解しようとする姿勢なのだと気づかせてくれます。

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