イルカが好き!からどう広げる?|モンテッソーリ教育の「観察」のその先
「イルカが好き!」
「レッサーパンダが好き!」
「うさぎが好き!」
子どもの「好き」は、ころころ変わっていくもの。
だから、
- 「もっと詳しく教えた方がいいのかな?」
- 「図鑑を買った方がいい?」
- 「習い事につなげた方がいい?」
と悩むこともあるかもしれません。
でも、モンテッソーリ教育で大切なのは、好きなことを急いで伸ばすことではありません。
まずは、子どもの姿をよく観察すること。
そして、その興味がどこへ向かっているのかを、一緒に楽しむことです。
今回は、「イルカが好き!」を例に、子どもの世界がどう広がっていくのかを考えてみたいと思います。
「イルカが好き!」の中には、いろいろな好きがある

「イルカが好き!」と言っても、
- イルカの顔が好き
- ジャンプが好き
- ショーが好き
- 飼育員さんのお姉さんが好き
- 水しぶきが好き
- 青い海が好き
- かわいいから好き
など、理由はさまざまです。
大人はつい、「もっと詳しく教えなきゃ」「図鑑を買わなきゃ」と思ってしまいますが、
まずは、「好きなんだね」「楽しいね」と一緒に興味をもつことも大切です。
大切なのは「好き」から「観察」
以前、「観察ってなに?」の記事でも書きましたが、大切なのは、「イルカが好きなんだ!」で終わることではありません。
「何に惹かれているんだろう?」「どこが好きなんだろう?」と、その奥を見ていくことです。

- ジャンプかな?
- ショーかな?
- お姉さんかな?
- 水かな?
- かわいい顔かな?
大人が決めるのではなく、子どもの姿を見ながら、一緒に楽しんでいきます。
好きはどんどん広がっていく
「イルカの赤ちゃんはおっぱいを飲むの?」
我が家でも、「イルカの赤ちゃんはおっぱいを飲むの?」という疑問から、イルカが哺乳類であることを知りました。

「魚じゃないの?」「赤ちゃんはどうやって育つの?」
そんな小さな疑問から、世界は少しずつ広がっていきます。
「イルカじゃなくてクジラじゃん!」
以前、水族館の「イルカにタッチ」というイベントに参加したことがあります。
娘はとても楽しみにしていたのですが、実際に触ったのは、オキゴンドウというイルカに似たクジラでした。
すると、「イルカじゃなくてクジラじゃん!」と、少し怒っていました(笑)。

でも、その姿を見て、「ちゃんと違いを理解しているんだな」と驚きました。
子どもは、「好き」を通して少しずつ世界を分類し、理解していくのかもしれません。
本当に好きなのは「イルカ」じゃなかった?

水そのものが好きだった
「イルカが好き!」と思っていたけれど、よく観察していると、娘は水遊びが大好きでした。
シンクに桶で水をため、小さなおもちゃやビーズを入れて、浮くかな?沈むかな?と試したり、
スプーンやおたま、泡立て器などで、すくったり、混ぜたりしながら、
ずっと夢中になって遊んでいます。
もしかすると、イルカそのものよりも、水の感触や流れ、浮く・沈むといった不思議そのものに惹かれていたのかもしれません。
生き物を見ることが好きだった
休みの日には、川へ遊びに行くこともあります。
魚を探したり、捕まえた魚を観察したり。
家で飼っている魚の泳ぐ姿を、毎日じっと見ているのも好きなようです。

エサを食べるところ。隠れるところ。泳ぎ方。
こうして振り返ると、「イルカが好き」というより、「生き物を見ること」そのものが好きなのかもしれません。
図書館や体験は最高の味方

本や図鑑は「今」を楽しめれば十分
我が家では、「イルカが好きだからイルカの本を買わなきゃ!」とは考えていません。
その時々の好きな生き物の本や図鑑、写真集を図書館で借りています。
イルカ。レッサーパンダ。ねこ。うさぎ。そして、最近一番強いのは「カエル」です(笑)。
好きなものが変わっても大丈夫。
その時の「好き」を一緒に楽しんでいます。
動物園や水族館は「好き」を育てる場所
最初はイルカしか見ていなかったのに、気づけば、ペンギン、クラゲ、レッサーパンダ、牛、カエルと、興味は少しずつ広がっていきました。
子どもの世界は一直線ではありません。
あちこち飛びながら、少しずつ大きくなっていくものなのだと思います。
観察すると、本当の「好き」が見えてくることがある

「イルカが好き!」と思っていたけれど、
よく見てみると、好きだったのは水だった。生き物だった。観察することだった。
そんなこともあります。
子どもの興味は、大人が思っているよりもずっと豊かで、深いものなのかもしれません。
だからこそ、「イルカ博士にしなきゃ!」と焦らなくても大丈夫。
大切なのは、「何が好きなんだろう?」と、子どもの姿をよく観察すること。
そして、「好きなんだね」「また行こうか」「一緒に見てみようか」と寄り添うことです。
好きは未来の種になる
観察すると、親が思っていた「好き」と、子どもの「好き」は違うことがあります。
イルカが好きだと思っていたら、水が好きだった。生き物を見つめることが好きだった。そんなこともあります。
そして、その「好き」がどこにつながるのかは、まだ誰にもわかりません。
だからこそ、大人が急いで答えを決めなくても大丈夫。
「好きなんだね」
「また行こうか」
「今度はこんな本を借りてみようか」
そんな小さな積み重ねが、子どもの世界を少しずつ広げていくのかもしれません。
子どもの「好き」は、未来につながる小さな種。

大人は、その種がどんな花を咲かせるのかを楽しみにしながら、そっと寄り添っていけたら素敵ですね。🌷
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