• 「なんでも自分でやりたがる」
  • 「お手伝いしたがるけれど、時間がかかる」
  • 「つい先回りしてしまう」

そんな姿に困ったことはありませんか?

モンテッソーリ教育では、子どもの「自分でやりたい!」という気持ちを大切にします。

そして、日常生活の中にある動きを通して、自立へ向かう力を育てていく活動を「日常生活の練習」と呼びます。

家事を教えることが目的ではありません。

子どもの「自分でできた!」を積み重ね、自立する力を育てていくことが目的なのです。

日常生活の練習とは?

日常生活の練習が大きな木となり、注ぐ、着替える、切るなどの活動へ広がっていくイラスト

モンテッソーリ教育では、「生活するための動きを身につける活動」を日常生活の練習と呼びます。

家事を教えることが目的ではない

日常生活の練習とは、

  • 水を注ぐ
  • はさみを使う
  • ボタンを留める
  • テーブルを拭く
  • 花を飾る

など、「生活の中にある動き」を切り取って練習する活動です。

目的は、「お手伝いができる子」にすることではありません。

子どもが自分の体を思い通りに動かし、「自分でできた!」という喜びを積み重ねていくことにあります。

「自分でできた!」を育てる活動

子どもは、自分でできることが増えることで自信をつけていきます。

「やってもらう」から「自分でできる」へ。その積み重ねが、自立心自己肯定感につながっていきます。

子どもの「自分でやりたい」を見守るお母さん

日常生活そのものが子どものお仕事

大人にとっては何気ない日常も、子どもにとってはすべてが学びです。

  • 水を注ぐ。
  • 靴を履く。
  • 食器を運ぶ。

生活そのものが、子どもにとっての大切なお仕事なのです。

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日常生活の練習が育てるもの

では、なぜモンテッソーリ教育では「日常生活の練習」を大切にしているのでしょうか。

日常生活の練習を通して、さまざまな力が育っていきます。

日常生活の練習が育てるもの

🌷体を思い通りに動かす力
注ぐ。切る。貼る。運ぶ。
繰り返し体を動かすことで、自分の体を思い通りに使う力が育っていきます。

🌷集中力
子どもは、一つの活動に集中し、繰り返すことで満足感を得ます。この深い集中は、後の学びの土台になります。

🌷秩序感
「出す」→「使う」→「片付ける」という一連の流れを繰り返すことで、物事の順序や秩序感も育っていきます。

🌷自立心
「自分でできた!」という経験は、「次もやってみよう!」という意欲につながります。

🌷社会性と思いやり
日常生活の練習は、自分のためだけの活動ではありません。周りの人を思いやる心や、社会の中で生きる力も育っていきます。

「日常生活の練習」の4つの領域

「日常生活の練習」の4つの領域

日常生活の練習には、さまざまな活動があります。モンテッソーリ教育では、大きく4つの領域に分けて考えています。

①動きを育てる活動

粗大運動や微細運動を通して、体を思い通りに動かす力を育てます。

例えば、

  • ビーズ通し
  • シール貼り
  • はさみ
  • 水移し

などがあります。

②自分と環境を整える活動

自分のことを自分でできるようになったり、周りの環境を整える活動です。

例えば、

  • 着替え
  • ボタン
  • 花を飾る
  • 洗濯
  • 靴磨き
  • アイロンがけ

などがあります。

③人との関わりを学ぶ活動

  • あいさつ
  • お茶を入れる
  • 配膳
  • 「ありがとう」を伝える

など、人との関わりを学ぶ活動です。

④美しさや感覚を育てる活動

  • 花を飾る
  • 食器を丁寧に置く
  • こぼさないように注ぐ

など、美しさや感覚を育てる活動です。

美しさや感覚を育てる活動

日常生活の練習は「自分のため」だけではない

「日常生活の練習」というと、「自分のことを自分でできるようになるための活動」をイメージする方も多いかもしれません。

もちろん、それも大切です。

でも、モンテッソーリ教育の日常生活の練習には、「周りの人や環境に心を向ける」という視点があります。

人との関わりを学ぶ活動

  • あいさつをする。
  • 「ありがとう」を伝える。
  • お茶を入れて「どうぞ」と差し出す。

そんな小さなやりとりの中で、社会性や思いやりも育っていきます。

娘の通うモンテッソーリ幼稚園では、「お客様にお茶を出す」お仕事があります。

娘はこの活動が大好きで、本物のティーカップや湯呑みをお友達や先生の前にそっと置いて、

「どうぞ😊」と嬉しそうに差し出すそうです。

人との関わりを学ぶ活動
  • 誰かのために心を込めて準備すること。
  • 相手を思いやること。
  • 「ありがとう」と言葉を交わすこと。

日常生活の練習は、人との関わりの中で生きる力も育てているのだと感じています。

環境を大切にする活動

モンテッソーリ教育では、「自分が使った場所は自分で整える」ことも大切にしています。

  • 花を生ける。
  • テーブルを拭く。
  • 洗濯をする。
  • 靴を磨く。
  • アイロンをかける。

こうした活動を通して、「みんなが気持ちよく過ごせるようにしたい」という気持ちも育っていきます。

自立とは、一人で何でもできることではない

モンテッソーリ教育の「自立」とは、何でも一人でできることではありません。

周りの人や環境を大切にしながら、自分で考え、行動できること。

そして、必要な時には助けを求めたり、人を助けたりできること。

そんな「社会の中で生きる自立」を目指しているのだと思います。

モンテッソーリ教育で大切にしている5つの特徴

モンテッソーリ教育で大切にしている5つの特徴

🌱本物を使う
本物のコップ。本物のほうき。本物のはさみ。
子どもは、本物の道具を使うことで、自分が信頼されていることを感じます。

🌱スモールステップを大切にする
いきなり難しいことを目指しません。できることを少しずつ積み重ねていきます。

🌱大人がゆっくり提示する
言葉で説明するよりも、動きを見せることを大切にします。

🌱子どもが繰り返せる環境を整える
「もっとやりたい!」と思った時に、自分で取り出して繰り返せる環境を整えます。

🌱上手にできることより集中を大切にする
結果よりも、集中して取り組んだ時間を大切にします。

大人の役割は「教える人」ではなく「準備する人」

子どもを急かしたり、先回りしたりすると、「自分でできた!」という喜びを奪ってしまうことがあります。

大人の役割は、何でもやってあげることではありません。

子どもが自分でできるように、環境を整え、必要な時だけ手を差し伸べることです。

トレイや本物の道具を使って活動する女の子をお母さんが見守るイラスト

「自分でできた!」は未来につながる

水を注ぐ。
はさみを使う。
花を生ける。
食器を運ぶ。

一つひとつは小さな活動かもしれません。

でも、その小さな「できた!」の積み重ねが、集中力や自立心、そして「自分で生きていく力」につながっていきます。

焦らず、その子のペースを大切にしながら、「自分でできた!」を一緒に喜んでいけたら素敵ですね。🌷

「自分でできた!」は未来につながる

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