• 「最近、おしゃべりが増えた」
  • 「同じ言葉を何度も繰り返している」
  • 「看板の文字に興味を持ち始めた」

そんな子どもの姿を見て、

「今、何かを吸収している時期なのかな?」と思ったことはありませんか?

モンテッソーリ教育では、子どもが言葉を強い力で吸収する時期を「言語の敏感期」と呼びます。

そして、言語の敏感期は胎児期から6歳頃まで続く、最も長い敏感期だと言われています。

子どもは大人から教え込まれなくても、

  • 「聞く」
  • 「話す」
  • 「書く」
  • 「読む」

という順番で、少しずつ言葉の世界を広げていくのです。

言語の敏感期とは?

「敏感期」とは、ある能力を身につけるために、子ども自身が強い興味や関心を示す特別な時期のことです。

言語の敏感期では、子どもは周囲の言葉をスポンジのように吸収していきます。

「なんで?」「これなに?」「もう一回読んで!」が止まらないのも、言葉を身につけようとしている証なのです。

言語の敏感期は、

  • 胎児期〜3歳頃…「話し言葉」の敏感期
  • 3〜6歳頃…「書き言葉」の敏感期

へとつながっていきます。

お腹の中から始まる言葉との出会い

実は、赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる頃から音を感じていると言われています。

胎児期から家族の声や音を吸収する赤ちゃん

胎児期7か月頃になると聴覚が発達し、

  • お母さんの声
  • お父さんの声
  • 家族の会話
  • 音楽
  • 心臓の音

などを聞いているそうです。

生まれてすぐ、お母さんの声に安心したり、いつも聞いていた歌に反応したりするのも、お腹の中から少しずつ言葉や音を吸収していたからかもしれません。

特別な胎教をしなくても、家族の声や日常の音の中で、赤ちゃんはゆっくり世界と出会っているのです。

0〜3歳は「話し言葉の敏感期」

生まれてから3歳頃までは、「聞く」「話す」が中心になります。

大人の口の動きをじっと見たり、同じ言葉を何度も繰り返したり、「これなに?」と質問したりするのも、敏感期の現れです。

0〜3歳の話し言葉の敏感期。世界に名前をつけていく女の子

世界に名前をつけている時期

娘も2〜3歳頃、「これなに?」「なんで?」が止まらない時期がありました。

言葉を覚えているというより、目の前の世界に一つひとつ名前をつけているようでした。

花も、虫も、月も、車も、「知りたい!」という気持ちでいっぱいだったのを覚えています。

大人の言葉をそのまま吸収している

この時期の子どもは、大人の言葉を驚くほどそのまま吸収します。

だからこそ、「わんわん」「ぶーぶー」「〜でちゅね」などの赤ちゃん言葉ばかりではなく、

「犬」「車」「そうなんだね」「嬉しかったね」

など、できるだけ自然で正しい言葉を届けていきたいと思っています。

もちろん、「わんわんだね!」と親子で楽しむことが悪いわけではありません。

でも、子どもは大人の話し方そのものを吸収していく存在。

だからこそ、丁寧な言葉や豊かな表現を届けることは、子どもへのプレゼントになるのかもしれません。

3〜6歳は「書き言葉の敏感期」

3歳頃になると、文字や記号に興味を持ち始めます。

  • 看板の文字を読む
  • 自分の名前を見つける
  • お手紙を書く
  • 郵便ごっこをする

など、少しずつ文字の世界へ足を踏み入れていきます。

3〜6歳の書き言葉の敏感期。ぐるぐるお手紙を書く女の子

娘のお手紙ごっこ

最近の娘は郵便ごっこが大好きです。

「ママへ♡」と言いながら、ピンクのクレヨンでぐるぐる丸を描き、嬉しそうに渡してくれます。

もちろん、まだ文字ではありません。

でも娘にとっては、それは立派なお手紙。

「伝えたい」「書きたい」という気持ちが育っているのだと思います。

モンテッソーリ教育では「書く」が「読む」より先

「読む」とは意味を理解すること

「り・ん・ご」と声に出せることと、「🍎」を思い浮かべられることは少し違います。

「読む」とは、文字と意味が結びついて初めて成り立つもの。

だからこそ、自分の中にあるものを表現する「書く」が先に育つと考えられているのです。

敏感期は「早く教える時期」ではない

子どもの興味を見守る親子

「敏感期を逃したら大変!」と思ってしまうこともあります。

でも、敏感期とは、「早く教えるチャンス」ではなく、「子ども自身が育ちたがっているサイン」

大切なのは、「3歳だからひらがな」ではなく、「今、この子は何に興味を持っているんだろう?」と観察することです。

家庭でできること

特別な教材がなくても、

  • たくさん話しかける
  • 子どもの話を最後まで聞く
  • 絵本を読む
  • 一緒に歌う
  • お手紙ごっこをする
  • 美しい日本語や丁寧な言葉を意識する

そんな日常の積み重ねが、言語の敏感期を支える環境になります。

子どもは、大人の言葉、家族の会話、絵本の言葉、歌の歌詞、日々の暮らしの中から、少しずつ言葉を吸収していきます。

だからこそ、特別な教材よりも、毎日の何気ない会話こそが、最高の言語教育なのかもしれません。

言葉は少しずつ育っていく。笑顔で歩く親子

まとめ

言語の敏感期とは、言葉を覚えるためだけの時期ではありません。

人とつながり、世界を知り、自分を表現していくための土台を育てる時期です。

「まだできない」ではなく、

「今、この子は何を吸収しているんだろう?」

そんな視点で見てみると、

「これなに?」「なんで?」「ママへ♡」という何気ない言葉やぐるぐるのお手紙も、

子どもが一生懸命、自分の世界を広げている証なのだと思います。

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