「1、2、3……」

子どもが何でも数えたがるようになると、

  • 「数字を教えた方がいいのかな?」
  • 「足し算や引き算はいつから?」

と考える方も多いのではないでしょうか。

モンテッソーリ教育では、数字を覚える前に大切にしていることがあります。

それは、「数の量」を実際に感じること。

そのために使われる代表的な教具が数棒です。

今回は、数棒の目的や基本的な活動から、発展的な使い方まで紹介します。

🌱 教具プロフィール

📌 おすすめ度
★★★★★

🎯 この教具で特に育つ力
数量感覚・数の理解・順序性・論理的思考

📅 長く活躍する目安
3歳半頃〜6歳頃(興味が続けば小学校低学年頃まで)

👧 こんな子におすすめ
☑️ 数を数えることが好き
☑️ 「一番!」が大好き
☑️ 並べることが好き
☑️ 数字に興味が出てきた

モンテッソーリ教育の算数教育を紹介するアイキャッチ
モンテッソーリ教育の「算数教育」とは?数字を覚える前に、「数の意味」を育てる学び 「早く数字を書けるようになってほしい。」 「計算が得意になってほしい。」 子どもが成長すると、多くの親が一度はそう願う...

数棒とは?

数棒は、1〜10までの数量を目で見て、手で感じられる教具です。

10本の棒は、短いものが「1」、長いものが「10」になっています。

数棒の写真

さらに、赤と青が1つずつ交互に塗られているため、

子どもは自然と

「1つ」

「2つ」

「3つ」

というまとまりを感じられるようになります。

数字だけでは難しい「数量」が、目で見える形になっているのです。

赤と青に色分けされた数棒

赤い棒との違い

感覚教育にある赤い棒は、長い・短いを感じる教具でした。

一方、数棒は、長さだけではありません。

例えば、5の棒は

赤・青・赤・青・赤

と5つに区切られています。

つまり、「長い棒」ではなく、“5という数量”を表しています。

赤い棒と数棒の違いを比較したイラスト

感覚教育で育った「長さを比較する力」が、

算数教育では「数量を理解する力」へとつながっていきます。

モンテッソーリ教育の感覚教具「赤い棒」のアイキャッチ
モンテッソーリ教育の「赤い棒」とは?長さを感じる感覚教具モンテッソーリ教育の感覚教具「赤い棒」を徹底解説。目的や対象年齢、スモールステップの取り組み方、数棒との違い、小学生まで楽しめる発展活動まで紹介します。教具がなくてもできる「今日の種まき」も掲載。 ...

基本の活動

🌱Step1 長さの順に並べる

最初は、数字は使いません。

子どもは、

長い

短い

を見比べながら、1本ずつ順番に並べます。

ここでは、感覚教育で育った「比較する力」が活かされています。

長さ順に数棒を並べる活動

🌱Step2 数量を数える

次に、棒を指で触りながら

「1」

「2」

「3」

……

と数えていきます。

赤と青で区切られているため、数量を感じながら数えられるのが特徴です。

数棒を指で触りながら数えている様子

💡【数の敏感期とは?

🌿Step3 数字カードと合わせる

数量が分かるようになったら、数字カードを用意します。

例えば、5の棒の横へ

「5」のカードを置きます。

ここで初めて、数量と数字が一致していきます。

数棒と数字カードを対応させる活動

発展活動

数棒を使った足し算・引き算・数の分解・比較活動

① どちらが長い?

「7と5はどちらが長い?」
「2本並べるとどうなる?」

比較する活動です。

感覚教育で育った「比べる力」が、算数の理解につながっていきます。

② 足し算

例えば、

3の棒

2の棒

を並べると…

ちょうど5の棒と同じ長さになります。

子どもは、式を見る前に、「合わせると5になる」ことを目で理解します。

これが、モンテッソーリ教育らしい足し算です。

③ 引き算

7の棒から、

2の棒を比べると、

残る長さは5。

子どもは、実際に見ながら、

「引く」という意味を理解します。

④ 数の分解

例えば、

6は

5と1

4と2

3と3

など、

いろいろな組み合わせがあることを発見します。

この経験は、後の計算力につながります。

⑤ 奇数と偶数を見つける

数棒を並べていると、赤と青の区切り方に規則があることに気付きます。

例えば、

1・3・5・7・9は、最後が赤で終わります。

2・4・6・8・10は、最後が青で終わります。

この規則性から、

「奇数と偶数って違うんだ!」という発見につながります。

数棒で奇数と偶数の規則を見つける活動

最初は言葉を教える必要はありません。

「なんだか並び方が違うね。」

そんな気付きから始まれば十分です。

数棒が育てるのは「計算力」だけではない

数棒を見ると、「足し算の教具」と思われるかもしれません。

でも、本当に育てているのは、

数の意味を理解する力です。

5という数字は、ただの記号ではありません。

5という「量」がある。

その感覚を育てることが、モンテッソーリ教育の算数教育の第一歩です。

おうちではどう取り入れる?

数棒がなくても、数量を感じる経験はできます。

例えば、サイコロを2つ振る。

出た数だけどんぐりを並べ、合わせて数えてみる。

「3と2で5だね。」

実際に物を動かすことで、

数棒と同じように

数量を感じられます。

大切なのは、数字を書くことではなく、数を体験することです。

どんぐりや積み木で数量を体験する親子

まとめ

数棒は、数字を覚えるための教具ではありません。

「5とは何か。」

「3と2を合わせると5になる。」

そんな数量の感覚を、目で見て、手で触って理解する教具です。

感覚教育で育った「比べる力」は、

数棒を通して「数量を理解する力」へと育っていきます。

だからこそ、モンテッソーリ教育では、

数棒が算数教育の最初の教具として大切にされているのです。

サイコロとどんぐりで足し算遊びをしている様子

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おすすめの三冊🌸
📖 『子どもの才能を伸ばすモンテッソーリ教具100』

📖 『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』

📖 『3〜6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす!』

おすすめの絵本🌷
📚 『100かいだてのいえ』

📚 『10ぱんだ』

📚 『かずのえほん 1・2・3』

🌸教具を買うことが目的ではありません。

子どもが「数っておもしろい!」と感じる経験を、暮らしの中で少しずつ積み重ねていくこと。

数棒は、そのための素晴らしい道しるべの一つです。

🌱 今日の種まき

今日は、サイコロを2つ振って遊んでみませんか?

出た数だけ、どんぐりや積み木を並べてみましょう。

「3と2で5になったね。」

「どっちが多いかな?」

身近な物で数の世界は広がります。

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たぬさん
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