色板第1・2箱で色の違いを楽しんだ後、さらに繊細な色の世界へと導いてくれるのが、モンテッソーリ教具「色板第3箱」です。

同じ赤でも、少し濃い赤。少し薄い赤。少し明るい赤。

そんな微妙な違いを見比べながら、子どもは少しずつ感覚を洗練させていきます。

大切なのは、正しく並べることではありません。

「きれい!」「この色好き!」

そんな気持ちを味わいながら、美しい色の世界を楽しむこと。

色板第3箱は、感性や芸術の入り口にもなる教具です。

色板第3箱ってどんな教具?

色板第3箱には、

  • オレンジ
  • ピンク
  • 茶色
  • 灰色

の9色があり、それぞれ7段階の濃淡に分かれています。

モンテッソーリ教具の色板の写真

全部で63枚。

第1・2箱が「色の違いに気づく活動」だとすると、第3箱は「色の変化や美しさを味わう活動」です。

モンテッソーリの色板第3箱で色の美しさを楽しむ女の子のイラスト
モンテッソーリの色板第1箱・第2箱。色を楽しみながら色彩感覚の土台を育てる女の子のイラスト
モンテッソーリの色板【第1箱・第2箱】|色を覚えるより、まずは色を楽しもうモンテッソーリ教具「色板」第1・2箱の使い方や育つ力をご紹介します。色を覚えることだけでなく、色の違いや美しさを感じる感覚教育として、子どもの色彩感覚を育てていきます。...

色板第3箱で育つもの

色板で育つもの

①微妙な違いに気づく力

同じ色の中にも、たくさんの違いがあります。

少し濃い。少し薄い。

その小さな違いに気づくことで、感覚が洗練されていきます。

②順序性

濃い色から薄い色へ。

少しずつ変化するグラデーションを並べることで、順序性や秩序感も育っていきます。

③集中力

「これかな?」「こっちかな?」

何度も見比べる時間は、自然と深い集中につながります。

④美しさを感じる心

色板第3箱の一番の魅力は、美しさを味わえることです。

「きれいだね」「この色好き!」

そんな感動もまた、感覚教育の大切な時間なのだと思います。

対象年齢の目安

一般的には4〜5歳頃から楽しむことが多い教具です。

でも、年齢はあくまで目安。

途中でぐちゃぐちゃになったり、興味を示さなかったりすることもあります。

そんな時は、「まだ早かったんだな」と思って、一度お休みしても大丈夫です。

大切なのは、「できるようになること」ではなく、「きれい!」と思えるタイミングを待つことです。

基本の活動

まずは子どもの好きな1色から始めます。一番濃い色から少しずつ薄い色へ。

最初は3枚でも十分。

正解を急がず、色の変化を楽しみましょう。

グラデーションを楽しむ女の子のイラスト

色の世界をもっと楽しもう

色の記憶遊び

離れた場所に置いた色板と同じ色を探す活動です。

見た色を頭の中で思い出しながら探すことで、記憶力や観察力も育っていきます。

おうちの中で色探し

色板と同じ色のものを探してみましょう。

花や果物、洋服など、身近な世界が色彩の宝箱になります。

お散歩に持っていき、葉っぱや空、看板などと見比べるのもおすすめです。

グラデーションサークル

色板 グラデーション・サークル

63枚全部を使って円形に並べる活動です。

完成した時の美しさは圧巻。まるで太陽やお花のような作品になります。

子どもの「虹みたい!」「お花みたい!」という発見も素敵な時間です。

芸術の世界へ

モンテッソーリの色板から芸術や表現活動へ広がる様子を表したイラスト

色板で育った感覚は、表現する楽しさへとつながっていきます。

  • のり貼り
  • 色塗り
  • グラデーション作り
  • 名画のカラーマッチング

など、芸術の世界を楽しむ入り口にもなります。

💡詳しくは【色彩教育|芸術と感性を育てる活動】

自然科学の世界へ

虹や花、空など自然の色を観察する女の子のイラスト

色の世界は自然の不思議ともつながっています。

  • 色混ぜ実験
  • 虹の7色
  • 植物のグラデーション
  • 空色の観察

教具を飛び出して、身近な自然の美しさに気づいていきます。

💡詳しくは【色彩教育|自然の中で色を楽しむ】

言葉の世界へ

桜色や藍色など豊かな色の言葉を楽しむ女の子のイラスト

桜色。若草色。藍色。

色には、美しい日本語がたくさんあります。

「きれい」「優しい色」「温かい色」

そんな気持ちを言葉にしていくことも、豊かな表現につながっていきます。

💡詳しくは【色彩教育|色と言葉を育てる】

暮らしの中にもグラデーションがある

教具の上だけでなく、私たちの周りにはたくさんのグラデーションがあります。

  • 朝焼けから夕焼け
  • 桜のつぼみから満開
  • 紅葉の色の変化
  • 青いバナナから黄色いバナナ

教具は、美しい世界に気づくための入り口なのかもしれません。

「きれいだね」「この色好き!」そんな会話を楽しみながら、暮らしの中でも色の世界を味わっていきたいですね。

夕焼けや桜、虹など暮らしの中の美しい色を眺める女の子のイラスト

興味を示さなくても大丈夫

色板第3箱は、第1・2箱よりも繊細な活動です。

興味を示さない時は、無理に進める必要はありません。

「きれい!」と感じるタイミングも、一人ひとり違います。

子どものペースを大切にしながら、色の世界を楽しめる時を待っていきましょう。

覚えることより味わうこと

まとめ

色板第3箱は、正しく並べるための教具ではありません。

美しさを感じるための教具です。

「きれいだね」「この色好き!」

そんな気持ちを大切にしながら、子どもと一緒に色の世界を楽しんでいけたら素敵ですね。

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🔗興味と敏感期の違い
🔗子どものペースを待つってどこまで?

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