モンテッソーリ教育|「つまむ」おしごととは?トング・洗濯ばさみ・ピンセットで育つ指先の力
- 「最近、トングばかり使いたがる。」
- 「洗濯ばさみを外して遊ぶのが大好き。」
そんな姿を見たことはありませんか?
一見すると、ただ遊んでいるだけのように見えるかもしれません。
でも実は、「つまむ」という動きは、モンテッソーリ教育の日常生活の練習の中でも、とても大切にされている基本動作の一つです。
指先を少しずつ思い通りに動かせるようになることで、
- お箸を使う
- ボタンを留める
- 鉛筆を持つ
- 文字を書く
など、毎日の生活につながる力が育っていきます。
今回は、「つまむ」という動きに注目しながら、おすすめの活動やステップアップの方法をご紹介します。
🌱 活動ひとめメモ
📌 おすすめ度
★★★★★
📅 対象年齢
1歳頃〜5歳頃(年齢はあくまで目安です。)
⏰ 活動時間
5〜20分
🌱 特に育つ力
*巧緻性(指先の器用さ)
*三指(親指・人差し指・中指)の発達
*力加減
*目と手の協応
*集中力
*自己調整力
👧 こんな子におすすめ
☑️ 小さなものを触るのが好き
☑️ お手伝いが好き
☑️ ビーズ遊びが好き
☑️ お箸に興味がある
「つまむ」が大切な理由
私たちは毎日、何気なく「つまむ」動きをしています。
例えば、
- お箸を持つ
- ボタンを留める
- シールをはがす
- チャックを持つ
- 小さなゴミを拾う
- 鉛筆を持つ
どれも、親指・人差し指・中指を細かくコントロールする力が必要です。
モンテッソーリ教育では、この動きを遊びの中で繰り返し経験することで、無理なく生活につながる力を育てていきます。

「つまむ」動きは少しずつ育っていく
「つまむ」と一言でいっても、実は少しずつ難しくなっていきます。
年齢はあくまで目安です。
「今、この子が楽しめるかな?」という視点で選んでみてください。

🌱 STEP1 指でつまむ(1歳頃〜)
まずは道具を使わず、指でつまむ経験から始めます。
例えば…
- ポンポン
- フェルトボール
- 積み木
- おやつ
- ポットン落とし
この時期は、
「つまむ」
「持つ」
「離す」
という基本動作を楽しむことが目的です。
🌿 STEP2 洗濯ばさみを外す(1歳半〜2歳頃)
実は、洗濯ばさみは「付ける」より「外す」方がずっと簡単です。
外すだけなら、洗濯ばさみを握り、そのまま引っ張れば外れます。
娘も、小さい頃は夢中で外して遊んでいました。
「付けるのはまだ難しいな。」
という子でも、外すことなら楽しめる場合があります。
🌸 STEP3 トングを使う(2歳頃〜)
指でつまむことに慣れてきたら、トングに挑戦します。
トングは、
「開く」
「閉じる」
という比較的大きな動きなので、初めて道具を使う子にもおすすめです。
例えば、
- ポンポン
- スポンジ
- フェルトボール
- 木の実
などを移して遊びます。
最初は軽くて大きいものを選ぶと、成功しやすくなります。
🌼 STEP4 洗濯ばさみを付ける(2歳半〜3歳頃)
ここで一気に難しくなります。
洗濯ばさみを付けるためには、
- 開く
- 狙った場所へ合わせる
- 指を離す
という3つの動きを同時に行います。
親指・人差し指・中指を細かくコントロールする力も必要です。
例えば、
- ライオンのたてがみ
- ハリネズミ
- 太陽
- 色合わせカード
など、遊びながら楽しめます。
🌷 STEP5 ピンセットを使う(3歳半〜4歳頃)
さらに細かな動きが必要になるのがピンセットです。
例えば、
- ビーズ
- 小豆
- スパンコール
- おはじき
など。
小さなものを狙った場所へ置くことで、集中力もぐんと高まります。

提示のしかた
モンテッソーリ教育では、最初の提示がとても大切です。
ポイントは、
- ゆっくり動く
- 言葉は少なくする
- 子どもが見やすい位置で行う
- 動きを見てもらう
こと。
「こうやるんだよ。」
と説明するよりも、大人の手の動きをじっくり見てもらいましょう。
難しいときの工夫
「うまくできない…。」
そんな時は、少し難易度を下げてみましょう。

🌱 大きいものを使う
小豆よりポンポン。ビーズよりスポンジ。
まずは成功体験を積み重ねます。
🌱 軽いものを選ぶ
重いものは力加減が難しくなります。
軽くてつまみやすいものがおすすめです。
🌱 道具を変える
洗濯ばさみが難しいならトングへ。
ピンセットが難しいなら洗濯ばさみへ。
一つ前のステップへ戻ることも大切です。
発展活動
「つまむ」が育ってくると、子どもの遊びもぐんと広がります。
🌷アクアビーズ
一粒ずつビーズをつまみ、並べて作品を作ります。
色を選びながら集中して取り組める活動です。
🌷アイロンビーズ
さらに小さなビーズを穴へ入れていきます。
色や模様を考える楽しさも加わります。
🌷ビーズアクセサリー
ビーズをつまみながら糸へ通すことで、「つまむ」と「通す」の両方を楽しめます。
🌷お料理のおしごと
育った「つまむ」動きは、
- トングでサラダを盛り付ける
- お箸を使う
- 食材をつまんで並べる
など、毎日の生活へと自然につながっていきます。

娘の姿を見て感じたこと
娘は小さい頃、洗濯ばさみを外すことが大好きでした。
でも、付けるのは難しく、なかなかできませんでした。
その後、トングでポンポンを移したり、少しずつ洗濯ばさみを付けられるようになったり…。
そして今では、アクアビーズやアイロンビーズを夢中で楽しんでいます。
「こんな小さなビーズまで扱えるようになったんだ。」
そう思いながら見ていると、今の姿は突然できるようになったわけではなく、小さな「つまむ」の積み重ねがあったからこそなのだと感じます。
子どもの成長は、目立つ変化だけではありません。
一つひとつの小さな経験が積み重なり、ある日、「できた!」という大きな成長につながっていくのだと思います。

まとめ
「つまむ」という動きは、小さな遊びのように見えて、毎日の生活につながる大切な土台です。
指でつまむことから始まり、
- 洗濯ばさみを外す
- トングを使う
- 洗濯ばさみを付ける
- ピンセットを使う
と少しずつステップアップすることで、指先の力や集中力、力加減が育っていきます。
そして、その先には、お箸や文字を書くこと、アクアビーズやアイロンビーズ、お料理など、子どもの「できた!」や「楽しい!」がどんどん広がっていきます。
ぜひ、お子さんの「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、一緒に楽しんでみてくださいね。🌷
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