時計の読み方を教えるのってむずかしい・・・うちの子、なかなか理解できないな〜・・・
時計って難しいよね。短い針と長い針、秒針と「数字」も沢山出てきて、子どもが混乱しやすいよね。
今回は、「子どもに時計を読めるようになってほしい・・・!」と悩む方向けに、子どもが「時計」を読めるようになるコツを紹介します。
最近はデジタル時計も増えていますが、「アナログ時計」は時間感覚を身につけるためにも必要不可欠です。ぜひご活用ください!
知育効果
モンテッソーリ教育において、時計は「文化教育」の分野で取り扱われます。
時計の読み方を学ぶことは、単に「時刻が読める」ようになるだけではなく、多面的な知育効果があります。
時計を読めるようになるメリット
- 時間管理能力と自律心の育成
- 生活リズムの安定と情緒の発達
- 算数的思考の基礎作り
①時間管理能力と自律心の育成
時計が読めるようになる最大のメリットは、時間の経過を可視化できることです。アナログ時計は針の位置で「時間の経過」や「残り時間」を直感的に捉えることができるため、時間配分の感覚が養われます。

また生活の中で時計を意識することで、「あと何分で出発」「〇時になったら片付ける」など見通しを立てる力をつけることができます。時間感覚の習得と次の行動の予測により、我慢をするなど自律心の育成に繋がります。
②生活リズムの安定と情緒の発達
「起きる時間」「家を出る時間」「おやつの時間」など、日常生活と時刻を結びつけることで、毎日決まった時間に決まったことをする生活習慣が身についていきます。次の行動を時間とともに予測できることで、子どもの不安軽減に繋がり、情緒を発達させます。

③算数的思考の基礎作り
時計は、抽象的な「数」や「量」を具体的に学ぶことができます。1〜60までの数字の並びや、5飛び(5、10、15・・・)の数え方を自然と習得できます。また時計盤を等分して思考することで、分数や割合、角度の理解にも応用していくことができます。

対象年齢
数字を1〜10まで数えられるようになり、数や時計、カレンダー等に興味を持ったタイミングで始めてみてください。時間の概念が理解できるようになるのは、一般的に3歳頃からと言われています。3〜5歳の「数の敏感期」に合わせて導入するのがおすすめです。
時計の読み方は、小学校1年生の算数の授業で扱う内容です。焦らずに取り組んでみてください。
時計を読めるステップ
時計の読み方は一気に教えようとせず、お子様の理解度に合わせてスモールステップで進めることが大切です。まずは、大人が「時計を読むために必要な力」や「どこで躓きやすいのか」を、事前に理解しておきましょう。
躓きやすいポイント
子どもが時計の学習で躓きやすいポイントは、以下の4点です。
躓きポイント
- 12進法と60進法が混在している
- 短針が「数字の間」にある時の読み方
- 「分」の読み替え
- 「〇分前」という表現
①12進法と60進法が混在している
多くの子どもは、10進法の数え方(10を区切りにした数え方)に慣れています。時計は、12で一周する「時(短針)」と、60で一周する「分(長針)」が同じ文字盤にあり、混同しやすいポイントとなっています。
②短針が「数字の間」にある時の読み方
例えば「3時45分」の時、短針は3と4の間にあります。近い方の数字は「4」ですが、「3時」と読まなければいけない点も、躓きやすいポイントです。
③「分」の読み替え
短針と長針と違いを理解し、長針が文字盤の「1」を指しているときは「5分」と読み替える操作が必要となります。
④「〇分前」という表現
「あと5分で6時」などの表現は、時間の経過を逆算して考える必要があり、理解しにくい部分です。

進め方
モンテッソーリ教育での教え方は、子どもの発達段階に合わせて「具体から抽象へ」進んでいきます。まずは「時」の紹介から、「半分(30分)」の概念、「分」の読み替え(1=5分)へとステップを踏みます。年齢は目安として捉えてください。

子どもが時計を読めるようになるコツ
子どもが「時計」や「時間」に関心を抱き、時間の概念を理解して時計を読めるようになるコツをお伝えします。
【コツ1】「時間の長さ」を体感する
単に時計を読むだけでなく、「時間の長さ」を実感することも重要です。抽象的な時間を視覚化するために、「1分」や「1時間」など「時間の長さ」を感覚で捉える体験をしてみましょう。
まずは「1分」「3分」「5分」など短い時間を捉える練習から始めます。モンテッソーリ教育では、「1分間静かにしてみる」など「静粛活動」として、時間感覚も育成しています。砂時計やストップウォッチを使って「1分」を計測するゲームなど、自宅でも簡単に取り入れることができます。

短い時間感覚に慣れてきたら、「1時間お散歩してみよう!」「電車に何分乗るか計ってみよう!」など、長時間にも挑戦してみてください。アナログ時計を使用し、前後で針の位置がどう変わったか確認するのもおすすめです。

【コツ2】「時計」について学ぶ
「時計の仕組み」は、大人にとっては当たり前に感じても、子どもにとっては新鮮なものです。針を自由に動かせる時計を使い、子ども自身が針を操作して「時」と「分」の違いや連動性を学びましょう。家では、DAISOの「がくしゅう時計」を使っています。

「1」から「12」の数字を、円盤に置く練習もおすすめです。最初は、実際の時計を見ながらで問題ありません。「12」が一番上にくると学ぶことが、子どもにとっては「時計」を知る一歩となります。

【コツ3】日常生活の「時刻表」を作る
1日の流れを時計の絵と共に可視化し、日常生活と時間を結びつけることもおすすめです。「時刻表」を導入することで、時計を見る機会が自然と増え、時間を意識した習慣作りができます。
「自分のやること」と「終わった!できた!」を可視化できる「お支度ボード」も合わせて活用しています。

先に起きると泣いてしまったり、夕飯前に「おやつ食べたい!」と愚図ったりすることがグンと減りました!
【コツ4】「絵本」を活用する
時計の読み方を学ぶ際に、絵本を取り入れるメリットは大きく、子どもの「興味の芽」を自然と育むことができます。
『とけいの絵本』(まついのりこ著)はシンプルで分かりやすく、時計学習におすすめの絵本です。
【コツ5】「知育時計」を活用する
前述の通り、時計の読み方で難しいポイントは「時」と「分」が混同してしまうことです。
「知育時計」は、子どもが読みやすいように工夫されたデザインとなっているものが多くあります。おすすめの「知育時計」を2点紹介します。
①fun pun clock(ふんぷんくろっく)
短針と長針が指す「数字の場所」が分けられており、「時」と「分」が混同しないように工夫されています。娘の通うモンテッソーリ教育の保育施設でもこちらの時計が使用されており、専門家からも高く評価されているようです。
②くもん出版 スタディクロック
時計の針と数字の色が連動しており、こちらも視覚的に「時」と「分」が混同しないように工夫された時計です。

まとめ
時計の読み方には、子どもが躓きやすいポイントが多くあります。「時計」そのものの理解を深めながら、時間感覚の育成、日常生活と時間の結びつけを意識して、「時計」教育を進めてみてください。


