【モンテッソーリ教育】おすすめの絵本|空想より現実を大切にする理由
- 「どんな絵本を選んだらいいんだろう?」
- 「モンテッソーリ教育では、空想の絵本はダメって本当?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
絵本は、子どもの言葉や心を育てる大切な存在です。
だからこそ、モンテッソーリ教育では「その時期の子どもに合った本」を大切にしています。
今回は、モンテッソーリ教育でおすすめされる絵本と、「空想より現実を大切にする理由」についてご紹介します。
モンテッソーリ教育ではなぜ現実を大切にするの?
小さな子どもは、まだ現実と空想の区別があいまい
小さな子どもは、まだ現実と空想の境目がはっきりしていません。
だからこそモンテッソーリ教育では、まずは現実の世界を豊かに経験することを大切にしています。
- 本物の果物を触って食べてみる。
- 花の香りを嗅いでみる。
- 虫を見つけて観察してみる。
- 動物園で動物の匂いや大きさを感じる。
- 季節の変化を感じる。
そうした経験が積み重なることで、
「うさぎってふわふわなんだ。」
「どんぐりには帽子がついているんだ。」
「桜ってこんな匂いがするんだ。」
という具体的なイメージが育っていきます。
そして、その豊かな現実の経験が、やがて想像力の土台になっていくと考えられています。

空想の絵本はダメなの?
もちろん、空想の絵本が悪いわけではありません。
現実をたくさん知った子どもは、その経験をもとに、空想の世界も豊かに楽しめるようになります。
本物のうさぎを知っているからこそ、おしゃべりするうさぎのお話も面白い。
本物の空を知っているからこそ、宇宙のお話にワクワクできる。
現実と空想は対立するものではなく、つながっているものなのだと思います。
絵本は現実と子どもをつなぐ存在
歯磨きが好きになった絵本
我が家では、『はははのはなし』『はみがきできた』を読んでから、娘が歯磨きを前向きに取り組むようになりました。
絵本の中で見たことが、「自分もやってみたい!」につながったのかもしれません。

『おやさいどうぞ』から広がった興味
『おやさいどうぞ』を読んでからは、
玉ねぎの皮をむいたり、料理のお手伝いにも興味を持つようになりました。
絵本の世界と実際の生活がつながった瞬間だったように思います。

「怖い」が「好き」に変わった、とかげの絵本
以前、私がとかげを捕まえたことがありました。
「とかげって、しっぽが切れるんだよ」と話すと、娘は少し怖くなってしまったようでした。
そこで、一緒に『かがくのとも とかげ』を読んでみました。
すると、「とかげってすごいね!」と、少しずつ興味へ変わっていったように感じます。

知らないものは、時に怖く感じることがあります。
でも、知ることで、「怖い」から、「面白い!」「もっと知りたい!」へ変わることもあります。
絵本や図鑑は、世界への入り口なのだなと感じた出来事でした。
モンテッソーリ教育でおすすめの絵本
【その1】写実的な絵本
本物を知ることが想像力の土台になる

小さな子どもには、できるだけ本物に近い絵で描かれた絵本がおすすめです。
「見たことある!」「知ってる!」という喜びが、世界を広げていきます。
おすすめの写実的な絵本

📚『くだもの』(平山和子)
本物の果物のように描かれた名作。「さあどうぞ」の繰り返しも心地よい一冊です。
📚『やさい』(平山和子)
野菜の形や色をそのまま知ることができます。
📚『たねが とぶ』(甲斐信枝)
植物の成長の不思議に出会える絵本です。
📚『いきものづくしものづくし』
眺めるだけでも楽しい、生き物の世界が広がります。
【その2】生活絵本
子どもは大人の暮らしが大好き

モンテッソーリ教育では、子どもは大人の暮らしそのものに強い興味を持つと考えます。
- ごはんを作る。
- 洗濯をする。
- 掃除をする。
- 歯を磨く。
子どもたちは、そんな何気ない毎日の暮らしを、キラキラした目で見ています。
子どもにとって絵本は、ただ読むものではありません。
「自分もやってみたい!」という気持ちを育ててくれるものなのかもしれません。
おすすめの生活絵本
📚『しろくまちゃんのほっとけーき』
動物が主人公ですが、料理をする喜びや暮らしの楽しさが丁寧に描かれています。
📚『ぐりとぐら』
作ること、食べること、分け合うこと。生活の喜びが詰まった名作です。
📚『14ひきシリーズ』
家族で暮らすことや季節の移ろいを優しく描いています。
📚『せんたくかあちゃん』
📚『はははのはなし』
【その3】昔話や童謡が育てるもの

繰り返しの言葉が豊かな語彙を育てる
昔話や童謡には、子どもが大好きなリズムや繰り返しがたくさんあります。
何度も聞くことで、自然と語彙や表現が豊かになっていきます。
日本の文化を受け継いでいく
昔話や童謡には、昔の暮らしや人々の知恵が詰まっています。
絵本や歌は、親から子へ受け継がれていく小さな文化なのかもしれません。
おすすめの昔話
- 『ももたろう』
- 『おむすびころりん』
- 『かさじぞう』
- 『さるかにがっせん』
- 『かぐやひめ』
【その4】季節の絵本を楽しもう

四季を感じることは、豊かに生きること
絵本を通して季節を感じ、実際の体験につなげていく。
そんな経験が、子どもの世界を豊かにしてくれます。

春を楽しむ絵本🌸
📚『さくら』
桜の一年を優しく描いた一冊。
📚『はるがきた』
春の訪れを感じながら散歩したくなる絵本です。
📚『ねずみのでんしゃ』
夏を楽しむ絵本🌻
📚『あさがお』
📚『なつのいちにち』
夏の空気や虫取りの楽しさが伝わる名作です。
📚『かぶとむしランドセル』
虫好きの子におすすめです。
秋を楽しむ絵本🍁
📚『どんぐり』
どんぐりの成長を知ることができます。
📚『もりのふゆじたく』
秋の実りを楽しめる一冊です。
冬を楽しむ絵本❄️
📚『ゆきのひ』
雪の日の美しさを描いた名作です。
📚『14ひきのもちつき』
お正月の文化を感じることができます。
行事を楽しむ絵本
お正月
📚『十二支のはじまり』
節分
📚『せつぶんだ まめまきだ』
ひなまつり
📚『おひなさまをかざるわけ』
七夕
📚『たなばたバス』
お月見
📚『おつきさまこんばんは』
絵本の中の季節を、実際の体験につなげてみよう
絵本を読んだら、
- 桜を見に行く
- おひなさまを飾る
- 七夕に願い事を書く
- どんぐりを拾う
- 雪を触ってみる
そんな小さな体験を重ねていくことで、子どもの中に季節の記憶が積み重なっていきます。
絵本は、季節や行事を楽しむための入り口。
親子で一緒に、四季の移ろいを楽しんでいきたいですね。
【その5】図鑑ってすごい!

子どもの「知りたい!」を育ててくれる
モンテッソーリ教育では、図鑑も大切な教材です。
「なんで?」「これはなに?」という知的好奇心を満たしてくれます。
昆虫、恐竜、人体、宇宙…。
好きなものから始まった興味は、やがて大きな学びへとつながっていきます。
【その6】「大きな世界」の本

子どもは大きな世界に惹かれていく
子どもは、私たちが思っている以上に大きな世界へ惹かれていきます。
- 恐竜。
- 宇宙。
- 地球。
- 生命の始まり。
「これは何?」「どうして?」という興味は、やがて自分を取り巻く大きな世界へと広がっていきます。
モンテッソーリ教育でも、文化教育(コズミック教育)の中で、子どもが世界全体とのつながりを感じていくことを大切にしています。
『せいめいのれきし』との出会い

私は幼い頃、『せいめいのれきし』が大好きでした。
内容を全部理解していたわけではありません。
それでも、何度も本棚から取り出して読んでいました。
子どもは、私たちが思っている以上に、大きな世界へ惹かれていくのかもしれません。
おすすめの「大きな世界」の本
📚『せいめいのれきし』(バージニア・リー・バートン)
📚『生命40億年はるかな旅』
📚MAPS
子どもの「知りたい!」を広げる環境をつくる
我が家では、図鑑だけではなく、娘が今興味を持っているものを簡単に印刷してファイルにしています。

- 桜と梅と桃の違い。
- 皆既月食。
- 新幹線やドクターイエロー。
- 大豆がお味噌になること。
- ゴマはどうやってできるのか。
- オーロラ。
インターネットで調べて印刷しただけの簡単なものですが、娘はこのファイルが大好きで、何度も開いて見ています。
そして、「あの時、お花見したね。」「月が赤かったね!」「お味噌作ったね。」と、その時の出来事まで一緒に思い出しています。
図鑑のように知識を増やすだけではなく、
親子で過ごした時間や季節の思い出も一緒に残っているように感じています。
年齢が上がったら空想の世界も楽しめる
現実の世界をたくさん知った子どもは、やがて空想の世界も豊かに楽しめるようになります。
想像する力は、現実を豊かに経験した上に育っていくもの。
だから、「空想の絵本はダメ!」と考える必要はありません。
その時々の成長に合わせて、さまざまな世界を楽しんでいけたら素敵ですね。

子どもの本棚は小さな宇宙
子どもの本棚には、くだものの絵本もあれば、昔話もあり、図鑑もあり、恐竜の本もあり、宇宙や生命の歴史の本もあります。
そして、その一冊一冊が、
「知りたい」「もっと知りたい」という気持ちを育てていきます。
私が幼い頃に何度も手に取っていた『せいめいのれきし』も、当時は難しくて、全部理解できていたわけではありません。
それでも、その本との出会いは、世界の広さや生命のつながりを感じる最初の入り口だったように思います。
小さな本棚は、子どもにとっての小さな宇宙。

そして、その中の一冊が、いつか大きな「好き」や「学び」につながっていくのかもしれません。
親子で一緒に絵本を楽しみながら、子どもの世界を少しずつ広げていけたら素敵ですね。🌷
🌱この記事でお伝えしたいこと
モンテッソーリ教育では、「空想はダメ」と考えているわけではありません。
まずは現実の世界を豊かに知り、その経験を土台として想像力を育てていくことを大切にしています。
絵本は、子どもが世界と出会うための入り口。
物語を楽しみ、季節を感じ、暮らしや文化に触れながら、
「知りたい」「やってみたい」という気持ちを少しずつ育ててくれる存在なのだと思います。
🏡我が家では…
最近の娘は『どんぐりむら』シリーズがお気に入りです。
ページをめくるたびに、「赤ちゃんだ!」「これ食べたい!」「この帽子かわいい!」と、毎回嬉しそうに指をさしています(笑)。

また、その時に興味を持ったことを一緒に調べて、小さなファイルを作ることも増えてきました。
桜と梅の違い。皆既月食。大豆がお味噌になること。
今の「好き」は、その時だけのものではなく、未来へ続く小さな学びの種なのかもしれません。
📚参考文献・参考資料
- マリア・モンテッソーリ『幼児の秘密』
- マリア・モンテッソーリ『吸収する精神』
- Association Montessori Internationale(AMI)
- 相良敦子『ママ、ひとりでするのを手伝ってね!』
- 藤崎達宏『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』
- 日本モンテッソーリ教育綜合研究所 書籍・資料

🍀 小さい頃に出会った一冊は、不思議と大人になっても覚えています。
全部理解できていなくても、「なんだか好き」「もっと知りたい」
そんな気持ちは、きっと子どもの中に小さな種として残っていくんだと思います。
絵本も図鑑も、子どもと世界をつなぐ大切な入り口。
親子で一緒に、たくさんの「好き」と出会えますように☺️🌸
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