昔話って意味あるの?|モンテッソーリ教育で大切にしたい「語り継がれる物語」
- 「昔話って今でも読む意味があるの?」
- 「少し怖い話もあるけど、子どもに読んでも大丈夫?」
- 「昔話より新しい絵本の方がいいのかな?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
私は小さい頃、日本昔話アニメ絵本シリーズが大好きでした。
- 『ももたろう』
- 『おむすびころりん』
- 『したきりすずめ』
- 『かさじぞう』
何度も何度も読んでもらい、本棚から自分で取り出しては繰り返し読んでいました。
そして親になった今、娘にも同じシリーズを読んでいます。
ただ、大人になって改めて昔話を読むと、子どもの頃には気付かなかったことがたくさん見えてきました。
昔話は、ただ昔からある物語ではありません。
昔の人が「子どもたちに伝えたい」と願い、何世代にもわたって語り継いできた文化なのだと思います。
今回は、モンテッソーリ教育の視点も交えながら、昔話の魅力についてお話しします。
昔話は、日本の文化教育の一つ
モンテッソーリ教育には、「文化教育」という考え方があります。
地球や宇宙、植物や動物、歴史や地理など、自分の住む世界を知っていく教育です。
私は、その文化教育の中に「昔話」も入ると思っています。
昔話には、
- 昔の暮らし
- 昔の道具
- 食べ物
- 自然との関わり
- 人々の考え方
- 言葉のリズム
など、その時代の文化がたくさん詰まっています。

- 『ももたろう』では、きびだんごや鬼退治。
- 『かさじぞう』では、雪国の暮らし。
- 『おむすびころりん』では、山仕事やねずみの世界。
物語を楽しみながら、日本の文化や暮らしに自然と触れられる。
それも昔話の大きな魅力です。
もちろん、日本の昔話だけではありません。
- 『赤ずきん』
- 『シンデレラ』
- 『三びきのこぶた』
- 『ヘンゼルとグレーテル』
世界の童話にも、それぞれの国の文化や価値観が込められています。
日本の昔話も、世界の童話も、どちらも子どもの世界を広げてくれる大切な物語だと思っています。
同じ昔話なのに、結末が違う?
親になって気付いたことがあります。
「あれ?こんな終わり方だったっけ?」
同じ昔話でも、出版社によって結末や表現が違うことがあるのです。
特に『日本昔話アニメ絵本』シリーズは、小さな子どもにも親しみやすいように、少し優しい表現になっている作品もあります。
一方、一冊の絵本として出版されている昔話は、文章や描写がより丁寧で、余韻が残るものも多くあります。
私は、小さい頃は日本昔話アニメ絵本シリーズで育ちました。
だから今も娘に読んでいます。
でも、それとは別に、できるだけ一冊で描かれた昔話絵本もそろえるようにしています。
……とは言っても、娘はまだあまり興味を示しません(笑)。
でも、それでいいと思っています。
今はアニメ絵本で昔話に親しみ、もう少し大きくなったら一冊の絵本も楽しめるようになる。
そんなふうに、少しずつ昔話の世界が広がっていけば嬉しいなと思っています。

昔話が伝えているのは、「人間らしさ」
現代の絵本には、
- 「命は大切」
- 「友達を大切にしよう」
- 「みんな違ってみんないい」
そんな温かいメッセージが込められた作品がたくさんあります。
もちろん、それらは子どもにとって大切な物語です。
でも昔話は、少し違います。
昔話には、優しさだけではなく、
- 欲張りな人もいる。
- 嫉妬する人もいる。
- ずるい人もいる。
- 勇気のある人もいる。
- 弱い人もいる。
つまり、人間のさまざまな心が描かれています。
例えば『したきりすずめ』には、優しいおじいさんと欲張りなおばあさんが登場します。
『おむすびころりん』にも、人の欲が描かれています。
昔話は、「悪い人を作る物語」ではありません。
人にはいろいろな心があること。そして、その選択によって人生が変わっていくこと。
そんな人間らしさを、子どもにも分かる形で語り継いできた物語なのだと思います。

残酷な場面は読ませても大丈夫?
昔話には、少し怖い場面や残酷に感じる描写もあります。
大人になって読むと、「こんなに怖い話だったんだ。」と驚くこともあります。
私自身、小さい頃は怖がりでした。
でも、不思議と昔話の残酷な場面を、大人と同じようには受け止めていなかったように思います。
娘も、3歳頃に『赤ずきん』を読んだとき、オオカミは少し怖がっていました。
でも、その後の場面には、私が思うほど強い反応はありませんでした。

子どもは、大人ほど細かな描写をリアルに想像していないこともあるのかもしれません。
もちろん、本当に怖がるなら無理に読む必要はありません。
年齢に合わせて、優しく描かれた絵本から始めるのも素敵です。
でも、大人が「怖そうだから」と先回りして全部避けなくてもいいのかな、と私は思っています。
昔話には、怖さも含めて、人間や命、生き方について考えるきっかけがたくさん詰まっているからです。
なぜ、何百年も語り継がれてきたのだろう

私は昔話を読むたびに、こんなことを考えます。
「昔の人は、この物語で何を伝えたかったんだろう。」
『ももたろう』や『金太郎』のように、日本の文化そのものを伝えている物語もあります。
一方で、『したきりすずめ』や『おむすびころりん』のように、人の心や生き方を描いている物語もあります。
昔話には、一つひとつに意味があります。
だから何百年も語り継がれてきたのでしょう。
その背景を考え始めると、本当に奥が深くて面白いのです。
実は、小学校受験でも昔話はとても大切にされています。
物語を知っているかだけではなく、その内容や意味を考える問題が出る学校もあるそうです。
それだけ、昔話には子どもの思考力や言葉、文化を育てる力があるということなのかもしれません。

昔話は、未来へ手渡す文化
子どもの頃は、意味なんて考えていませんでした。
ただ面白くて、何度も読んでいました。
でも大人になった今、同じ物語を読むと、まったく違う景色が見えてきます。
昔話は、「教えるための物語」というより、「心に残る物語」なのだと思います。
子どもの頃に聞いた言葉や情景が、何年も経ってからふと思い出される。
そして、その時になって初めて意味が分かることもある。
それが昔話の不思議な力なのかもしれません。

親から子へ。
そしてまた、その子から次の世代へ。
昔話は、本そのものを受け継ぐだけではなく、文化や価値観、人としての在り方を静かに手渡してくれる存在です。
だから私は、これからも娘と一緒に昔話を読み続けていきたいと思っています。🌷

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おすすめの昔話絵本🌷
🌱 初めて昔話に触れるなら
📚 『日本昔話アニメ絵本シリーズ』
私自身、小さい頃はこのシリーズを何度も読んで育ちました。短く読みやすく、小さな子どもが昔話に親しむ入り口としておすすめです。
🌸 一冊でじっくり味わうなら
昔話は、昔の人が未来の子どもたちへ残してくれた贈り物。
その物語を、今度は私たちが子どもへ手渡していく。
そんな時間もまた、親子で紡ぐ小さな文化なのかもしれません。 🌸
