こんな願望を抱いている方、いらっしゃますか?
- 子どもに賢くなってほしい!
- 生き抜く力を伸ばしたい!
- 学力をUPさせたい!
でも脳の成長って3歳までって聞くし、地頭って生まれつきだよね・・・
実は、そんなことないんです!
今回は、子どもを賢くしたい方向けにおすすめの本を紹介します!
それがこちら!

本の要約
この本は、脳医学者である東北大学教授の瀧靖之さんが、世界最先端の研究から編み出した「脳を賢くする科学的な方法」について書かれています。
これさえ読めば理解できる!を5点にまとめたので、解説していきます。
【脳医学の先生、頭がよくなる科学的な方法を教えて下さい】
- 人間の脳は、何歳でも成長できる
- 頭の成長の原動力!〇〇を育もう
- 子どもの学校の成績を伸ばすには、結果より努力を褒めよ
- 寝不足は脳を萎縮させる?!生活習慣を正そう
- どんな人でも幸せになるためのカギは「メタ認知」
①人間の脳は、何歳でも成長できる
「脳の神経細胞は死んだら終わり」という話を、聞いたことはありませんか?脳の研究により、“脳の一部”では年齢を重ねても神経細胞が新しく作られることがわかったそうです。
それが、脳の奥深くにある“記憶の倉庫番”、「海馬」です。
「でも他の神経細胞は死んでいくんですよね・・・?」と思った方。実は2004年の研究結果により、大人であっても脳に刺激を与え続けていれば、神経細胞同士の繋がりを強化したり広げたりすることができるとわかったそうです。
結論、脳に適切な負荷をかけることで、人間の脳は何歳でも成長できます!
②頭の成長の原動力!〇〇を育もう
では、「適切な負荷」とは何でしょうか?
脳トレや迷路、パズルをやったり、ピアノを弾いたりするのがいいって聞いたことがあるような・・・?
きつねちゃんの答えも正解ですが、“楽しめること”であることが肝心です。苦痛に感じてストレスが発生すると「海馬」が萎縮してしまうので、脳の成長には返ってデメリットにもなります。
脳に負荷をかけて成長させるためには、『知的好奇心』を育むことが重要です。自分の興味や関心のあることにどんどんチャレンジすることで、脳に「適切な負荷」をかけて成長を促進させることになります。
子どもの脳を成長させるためには、「勉強しなさい!」と無理やり勉強させるより、「自分の好きなことをしなさい」と促す方が大切ということですね。
③子どもの学校の成績を伸ばすには、結果より努力を褒めよ
学校の成績を伸ばす6つの力として、①実行機能、②知的好奇心、③創造性、④コミュニケーション力、⑤自己肯定感、⑥やり抜く力、があります。
脳医学の先生、頭がよくなる科学的な方法を教えて下さい(p.42)
『実行機能』とは「自制心」であり、規則を守る習慣が大切なポイントとなります。自分の好きなことに熱中するにせよ、時間を決めるなど規則を作り、それを守りながら好きなことをしてもらうようにしましょう。
そして、「記憶」と「感情」の積み重ねで作られる『自己肯定感』も、成績を伸ばす力となります。日本の子どもは、他国に比べて自己肯定感が低いという結果が出ているそうです。
否定されることより無視されることのほうが自己肯定感にとっては敵なんです。(中略)まず存在を認める。その上で、結果よりも努力をほめる、その子の長所も短所も個性として大人が受け入れる、子ども自身に自分で物事を決めてもらう、ということが大切です。
脳医学の先生、頭がよくなる科学的な方法を教えて下さい(p.67)
子育てをしていると、子どものためと思いながら、気づいたら自分の理想をぶつけてしまうことがあります。結果よりも努力をほめ、子どもの好きを応援することが大切だと学びました。
④寝不足は脳を萎縮させる?!生活習慣を正そう
ここまでは脳の成長についてまとめましたが、忘れてはいけないのが「生活習慣」です。いくら脳を刺激しても生活習慣が乱れていたら、成長を阻害される可能性もあります。
脳を萎縮させる敵は、「寝不足」「肥満」「運動不足」「依存症」です。
年齢を重ねても成長できる“海馬”の体積と、睡眠時間の関係を調べた研究によると、8〜9時間寝ている子どもは、5〜6時間寝ている子どもよりも、海馬の体積が大きかったそうです。「寝る子は育つ」と言いますが、睡眠時間を削ってまで徹夜で勉強し、それを成功体験としてしまわないように注意しましょう!
⑤どんな人でも幸せになるためのカギは「メタ認知」
今、皆さんは何を考えていますか?
子どものことでしょうか?明日のご飯のことでしょうか?仕事のことでしょうか?
脳は、猛スピードでさまざまな情報を処理しています。その中で、「自分自身に関する情報」を扱う余裕はあまりなく、自分のことを客観的に見る時間は少ないです。
自分のことを客観的に見て、自分のことも他人のこともあるがまま事実として受け入れることを『メタ認知』と言います。
子どもが成長するためにいろいろなきっかけを作りたいですけれども、自分が一方的に押しつけたりしないように注意したいんです。(中略)
「自分は子どもにこうなってほしい」という気持ちに気づくことが、メタ認知を獲得する第一歩ではないかと思うのです。
脳医学の先生、頭がよくなる科学的な方法を教えて下さい(p.207)
子どもを客観的に見ているようで「こうなってほしい」というバイアスがかかっていることが多々あります。自分も子どもも幸せに生きるためには、『メタ認知』を獲得することがカギとなります。
他人の優れたところを見つけても「自分を卑下しない」。自分が優れている点に気づいても「過信しない」。事実をあるがまま受け入れることで「じゃあどうしたらいいか」と考えることができます。自分の脳の凸凹を受け入れ、「卑下しない・過信しない・諦めない」スタンスでいることが、脳の成長を促し幸せに生きる道に繋がります。
まとめ
頭を賢くする方法について、【脳医学の先生、頭がよくなる科学的な方法を教えて下さい】から解説しました。
【脳医学の先生、頭がよくなる科学的な方法を教えて下さい】
- 人間の脳は、何歳でも成長できる
- 頭の成長の原動力!〇〇を育もう
- 子どもの学校の成績を伸ばすには、結果より努力を褒めよ
- 寝不足は脳を萎縮させる?!生活習慣を正そう
- どんな人でも幸せになるためのカギは「メタ認知」
筆者と郷和貴さんと、医者で東北大学教授の瀧靖之さんの会話で構成されているため、スラスラと読みやすかったです。
図鑑を置いておく、外遊びやお絵描きをするなど自宅で簡単に取り組める内容も多く記載されていましたので、詳細が気になる方はぜひ読んでみてください!
