子どもの自己肯定感によくないと思いつつ、つい怒ってしまうな・・・


きつねちゃん、その気持ちよくわかるよ。子どもの自己肯定感を下げることなく、どうしたら伝えられるか悩むよね。
子どもの自己肯定感を伸ばしたいけど、気がついたら怒ってしまう。そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
今回は、子どもの自己肯定感を伸ばすためにできることを、育児本に沿って紹介していきます。
それがこちら「子どもを否定しない習慣」です。↓

(「自己肯定感の高め方」については、前ブログに記載していますので、併せて読んで見てください。)
本の紹介
子どもの対象年齢
全年齢対象
本の要約
なぜ親は子どもを否定してしまうのか?
親は子どもより多くの経験を積んでおり、「親の考えが正しい」のは当然である。親は「子どもを正すために」「自分の正しさを押し付けている」場合が多く、そこに悪意はないものの、子どもは「否定された」と受け取ってしまう。「叱る」「注意する」「指示・命令する」「お願いする」といった本来の目的と、「無意識の否定」が混同しやすいことも原因である。
子どもを「否定しない」とは
注意や指示・命令であっても、きつい言い方や問い詰めをしていないか?親の考え方や価値観を押し付けていないか?無視や無関心になっていないか?子どもにとって家が安心して過ごせる場所であるか?親に自分の考えや気持ちを素直に伝えられるか?
これらの質問に、親も子も「Yes」と認識が合致することが、子どもを否定していない状態だといえる。
つまり、①「否定しない伝え方」を学ぶこと、②子どもへの「理解」を深めること、③家を「心理的安全性」の高い環境にすることが重要である。
①「否定しない伝え方」を学ぶ
- 子どもの言動に瞬時に反応せず、まずは子どもの話をフラットに聞く。
- 子どもの考えや行動を、一度承認してから「叱る」ようにする。
- 否定してしまったときは、その裏側にある自分のポジティブな願いを伝えられるようにする。
- 子どもを主語にして叱ることは避ける。事実をそのまま伝えたり、「私は〜」と自分の感情を伝えたり、共同体意識が感じられる「私たちは〜」を主語にすると良い。
- 「指示・命令」ではなく、「一緒にやってみよう」と気軽に誘ってみる。
- できなかった理由は「過去の言い訳」となってしまうため、「次からどうするか?」と未来を意識した質問に変える。
②子どもへの「理解」を深める
- 子どもは「子どもなりの都合や理由があって」行動しており、それを伝える言語化力能力も未熟であることを理解する。
- 「やれ」はやる気を削ぐため、自分からやることを決められるようにサポートする。決めたことが達成できるように、やることを小さく分けて伝えたり、目標のハードルを下げたりする。
- 子どもにとって「親の機嫌」は非常に重要であり、家の雰囲気を左右する。親がハッピーなら子どももハッピーであり、子どもにとって「生き方の手本」であることを忘れない。
- 「自分では変えられないこと、コントロールできないこと」には一線を引き、過度な期待や過干渉とならないように意識する。
③「心理的安全性の高い」家作り
- 常に「笑顔」で接し、一緒に過ごす時間を楽しむ。
- 子どもの目を見ながら、子どもの話にきちんと耳を傾ける。
- 失敗を咎めず、許容する心を持つ。
- 家の空気がどうなっているかを意識し、愉快に過ごすことを心がける。
- 「探り」は不安を感じさせるため、親の意図がわかりやすい会話を意識する。
子どもの自己肯定感を伸ばすには
◾️「あなたはどうしたい?」という問いかけをし、子どもの中で明確な意思や言葉が出るまで待つ。そして、子どもの言葉を否定せずに、承認するようにする。
◾️褒め方を間違えると、褒められることしかやらなくなる恐れがある。褒めるよりも、否定せずに認めることを意識する。
◾️子どもは親の評価を真に受けやすいため、親の主観が混じった言葉は「親がそう言うから大丈夫だろう」と子どもの意思決定を阻害する可能性がある。「すごいね」→「すごいなぁ〜」と語尾を変えるだけで、言葉の力を弱めることができる。
◾️親は子どもを「信じる」存在でいることが重要である。

感想
本を読んで感じたことは、結局のところ「親の余裕」をどう作るかが問題であること。
子育ては、朝から晩まで(なんなら寝ている時も)毎日毎分毎秒、連続して続く仕事です。
子どもが寝なければ、親の自由な時間も睡眠時間も削られます。子どもが一人で遊んでくれなければ、家事する時間もスマホを見る時間も削られます。仕事と違って親(労働者)を守ってくれる法律はなく、「休憩時間」なんてありません。

より良い子育てを目指すなら、「親の余裕」をいかに作るかにかかっているとも言えるくらい重要なのです。
「親の余裕」をどう作るか、別ブログであげようと思います。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。