• なんでも自分でやりたがる
  • 何度も同じことを繰り返す
  • 時間がかかるのにやりたがる

そんな子どもの姿に、困ったり、焦ったりしたことはありませんか?

モンテッソーリ教育では、それはわがままではなく、「運動の敏感期」という成長のサインだと考えます。

子どもは、自分の体を思い通りに使えるようになるために、今必要な動きを夢中になって練習しているのです。

今回は、モンテッソーリ教育の「運動の敏感期」についてお話します。

運動の敏感期ってなに?

まずは、「運動の敏感期」とはどのような時期なのかを見ていきましょう。

子どもは動くことで成長する

モンテッソーリ教育でいう「運動」とは、運動会やスポーツのことではありません。

  • 歩く
  • 握る
  • 注ぐ
  • 切る
  • ボタンを留める
  • 箸を使う

こうした日常生活の中のあらゆる動きも「運動」です。

子どもは、自分の体を思い通りに使えるようになるために、繰り返し動きを練習します。

歩く、つまむ、水を注ぐなど運動の敏感期にさまざまな動きを繰り返す女の子のイラスト

「自分で!」は成長のサイン

「やって!」と言っていた子が、「自分で!」と言い始める。

それは、自分の体を自分でコントロールしたいという成長のエネルギーです。

大変に感じることもありますが、自立へ向かう大切な一歩なのです。

👉【自己教育力とは?

0〜3歳と3〜6歳の違い

運動の敏感期は長く続きますが、年齢によって少しずつ特徴が変わっていきます。

0〜3歳は動きを獲得し、3〜6歳は動きを洗練させていく様子を表したイラスト

0〜3歳は「動きを獲得する時期」

赤ちゃんは、

  • 寝返り
  • ハイハイ
  • 立つ
  • 歩く

など、基本となる運動を身につけていきます。

また、

  • 握る
  • つまむ
  • 通す
  • 落とす

など、指先の動きも少しずつ獲得していきます。

3〜6歳は「動きを洗練させる時期」

3歳を過ぎると、

  • 注ぐ
  • 結ぶ
  • 切る
  • 縫う
  • 掃く

など、今まで獲得した動きをさらに正確に、美しく使えるようになっていきます。

そのため、モンテッソーリ教育では「日常生活の練習」が大切にされています。

水を注ぐ、はさみ、着替えなど日常生活の活動に取り組む女の子をお母さんが見守るイラスト
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「できる」は小さな積み重ね

子どもは、ある日突然できるようになるわけではありません。一つひとつの小さな動きが積み重なり、次の動きにつながっていきます。

スモールステップで成長していく

例えば「はさみ」。

いきなり使えるようになるのではなく、「握る」「開く」「閉じる」「両手を別々に使う」という小さな動きが積み重なって、使えるようになります。

握る、開く、閉じるを積み重ねて、はさみが使えるようになるスモールステップのイラスト
https://www.yururitiiku.com/%e3%80%8c%e3%81%af%e3%81%95%e3%81%bf%e3%80%8d%e3%81%ae%e3%81%8a%e4%bb%95%e4%ba%8b%e3%81%a7%e5%b7%a7%e7%b7%bb%e6%80%a7%e3%81%a8%e8%87%aa%e5%88%b6%e5%bf%83%e3%82%92%e8%82%b2%e3%81%a6%e3%82%88%e3%81%86/

日常の中に練習がある

水を注ぐ。
靴を履く。
洗濯物をたたむ。

日常生活そのものが、子どもにとっての練習の場なのです。

「待つだけ」でいいわけではない

ここで、親として悩むことがあります。

「待っていたら自然にできるようになるの?」
「練習させた方がいいの?」

と不安になることもあります。

敏感期は子どもが教えてくれる

子どもは、「やりたい!」「もう一回!」「自分で!」という姿で、今必要なことを教えてくれます。

大人が先回りして教え込まなくても、子どもの中には成長したい力があります。

大人の役割は準備すること

だからといって、ただ待っていればいいわけでもありません。

挑戦できる環境を用意すること。そして、やりたくなった時にいつでもできるようにしておくこと。

それが大人の役割です。

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ボタンのお仕事のエピソード

娘が2歳の頃、ボタンの練習をできるようにフェルトにボタンをつけたお仕事を用意していました。

でも、娘は全く興味を示さず、フェルトをおままごとのコップに詰めて遊んでいました(笑)。

「まだ早かったかな?」「練習させた方がいいのかな?」と思っていたのですが、その数ヶ月後、急に私のパジャマのボタンを外したがるようになりました。

3歳を過ぎた今では、つけるのも外すのもスムーズにできるようになりました。

フェルトのボタンでは遊ばず、本物のパジャマのボタンに興味を持った女の子のイラスト

子どもの成長には、その子なりのタイミングがあります。

大人の「今やってほしい」と、子どもの「今やりたい!」は違うこともあります。

でも、あの時用意したボタンのお仕事も、無駄だったわけではありません。

「やらせなきゃ!」と焦るより、「いつでも挑戦できるように準備しておく」ことが大切なのだと思います。

日常生活の練習につながる13の基本動作

子どもは、さまざまな動きを積み重ねながら成長していきます。

モンテッソーリ教育の13の基本動作を木で表したイラスト

🔸手指を自由に使う動き

  • 落とす
  • たたく
  • 引っぱる

🔸目と手を協応させる動き

  • 通す
  • はめる
  • 貼る
  • 掛ける

🔸道具を使う動き

  • はさむ
  • 移す
  • 切る

🔸手首を使う動き

  • ねじる
  • 注ぐ

🔸身支度につながる動き

  • 留める

こうした小さな動きが、「はさみ」「縫いさし」「箸」「料理」「掃除」など、日常生活の練習へとつながっていきます。

子どもの「自分で!」は成長のサイン

  • 「なんでも自分でやりたがる」
  • 「時間がかかる」
  • 「失敗ばかりする」

そんな姿を見ると、つい手を出したくなることもあります。

でも、子どもは今、自分の体を思い通りに使えるようになるために、一生懸命練習しています。

「自分で!」という気持ちは、未来の自立へ向かう大切なエネルギーです。

焦らず、その子のペースを信じながら、小さな「できた!」を一緒に喜んでいけたら素敵ですね。🌷

運動の敏感期を通して自立へ成長する女の子と見守るお母さんのイラスト

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