モンテッソーリ教育の「砂数字」とは?数字を”見る・触る・なぞる”算数教具
子どもが数を数えられるようになると、
「数字も教えた方がいいのかな?」
と思うことがあります。
でも、モンテッソーリ教育では、いきなり鉛筆を持って数字を書くことはしません。
まず大切にするのは、数字の形を、目と手で感じること。
そのために使われる教具が「砂数字」です。
今回は、砂数字の目的や基本的な活動から、発展的な使い方まで紹介します。
🌱 教具プロフィール
📌 おすすめ度
★★★★★
🎯 この教具で特に育つ力
*数字への親しみ
*書く準備
*触覚
*数量と数字を結び付ける力
📅 長く活躍する目安
3歳半頃〜5歳頃(興味が続けば小学校入学前頃まで)
👧 こんな子におすすめ
☑️ 数を数えることが好き
☑️ 数字に興味が出てきた
☑️ 指でなぞる遊びが好き
☑️ 書くことに興味がある
砂数字とは?
砂数字は、木の板の上に紙やすりでできた数字が貼られた教具です。

子どもは数字を指でなぞりながら、
「1」
「2」
「3」
…
と数字の名前や形を覚えていきます。
見るだけではなく、触って感じることが大きな特徴です。
数棒とのつながり
前回紹介した数棒では、「5」という数量を感じました。
砂数字では、その数量を表す「数字(記号)」を学びます。

モンテッソーリ教育では、数量を理解してから、数字という記号を学ぶという順番を大切にしています。
だからこそ、数棒の次に砂数字が登場するのです。
なぜ砂でできているの?
「数字を書けばいいのでは?」と思うかもしれません。
でも砂数字の目的は、数字を書くことではありません。

数字の形を、
- 見る。
- 触る。
- なぞる。
- 聞く。
- 話す。
複数の感覚を使って覚えることで、数字が自然と体に入っていきます。
基本の活動

🌱数字をなぞる
先生や保護者が「これは3です。」と紹介し、
子どもは人差し指と中指をそろえて数字をゆっくりなぞります。
数字の形を指先で感じながら覚えていきます。
🌱三段階教授法
モンテッソーリ教育でよく使われる三段階教授法で数字を紹介します。
🟡第一段階
「これは3です。」数字の名前を紹介します。
🟡第二段階
「3を取ってください。」紹介した数字を探します。
🟡第三段階
「これは何ですか?」子ども自身が数字の名前を答えます。

教え込むのではなく、自然と理解できるよう工夫されています。
🌱空書きをする
砂数字をなぞった後、空中で数字を書いてみます。
腕を大きく動かしながら書くことで、数字の形をより深く覚えられます。
書く準備にもつながる大切な活動です。
🌱目を閉じて数字を当てる
数字を十分になぞった後は、目を閉じて触ってみます。
「これは何の数字かな?」
と当てる遊びです。
視覚だけではなく、触覚でも数字を識別する経験になります。
砂数字ならではの楽しい活動です。
発展活動

🌸砂や小麦粉に数字を書く
トレイに砂や小麦粉を入れ、指で数字を書きます。
書いては消し、また書けるため、失敗を気にせず楽しめます。
🌸粘土で数字を作る
数字を見ながら粘土で形を作ります。
指先をたくさん使うことで、数字への理解がさらに深まります。
🌸数量と合わせる
数棒やどんぐり、おはじきを用意します。
例えば、
5個のどんぐり。
↓
「5」の砂数字。
数量と数字が少しずつ結び付いていきます。
🌸数字探しをする
家の中や外出先で数字探しをします。
- 時計。
- カレンダー。
- エレベーター。
- 駐車場の番号。
数字は生活の中にたくさんあります。
「5はどこにあるかな?」と探すだけでも十分な活動になります。
🌸数字を書く準備を楽しむ
お風呂の曇った鏡。
砂場。
机を指でなぞる。
紙と鉛筆だけが「書く練習」ではありません。
遊びの中で数字を書く経験を楽しみましょう。
書くことが目的ではありません
砂数字を見ると、「数字を書くための教具」と思われることがあります。
でも、本当の目的は違います。
数字をきれいに書くことではなく、数字という形に親しみ、好きになること。
その土台を育てる教具なのです。

また、砂数字は算数教具ですが、「指でなぞる」「書く準備をする」という点では、言語教育ともつながる教具です。
モンテッソーリ教育では、それぞれの分野が独立しているのではなく、お互いにつながりながら子どもの成長を支えています。
おうちではどう取り入れる?
砂数字がなくても、数字に触れる経験はたくさん作れます。
例えば、
- 砂場に数字を書く
- 小麦粉に書く
- お風呂の曇った鏡に書く
- 粘土で数字を作る
- 指で空中に数字を書く
どれも「勉強」ではなく、「遊び」です。
数字を楽しむ経験が、学びにつながっていきます。

教具がなくても大丈夫
砂数字は、とてもよく考えられた教具です。
でも、家庭に必ず必要というわけではありません。
大切なのは、数字を書くことではなく、数字に親しむ経験を積み重ねること。
暮らしの中で数字を見つけたり、指でなぞったりするだけでも、子どもの学びは少しずつ育っていきます。
教具を買うことよりも、数字を楽しめる経験を作ること。
それを大切にしたいですね。
まとめ
砂数字は、数字を書く教具ではありません。
数字を、見る。触る。なぞる。
その経験を通して、
数字の形を自然に好きになっていく教具です。
数棒で感じた「数量」が、砂数字によって「数字」という記号と結び付き、次の数字カードや紡錘棒などの教具へとつながっていきます。
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おすすめの三冊🌸
📖 『子どもの才能を伸ばすモンテッソーリ教具100』
📖 『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』
📖『3~6歳までの実践版モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす!』
おすすめの絵本🌷
📚 『すうじのえほん』
📚 『100かいだてのいえ』
📚『10ぱんだ』
🌱 今日の種まき
今日は、お子さんと一緒に数字を指で書く遊びをしてみませんか?
お風呂の曇った鏡でも、砂場でも、小麦粉でも大丈夫。
「今日は何を書こうか?」
そんな遊びの時間が、数字への親しみを育ててくれます。
教具を買うことよりも、数字に楽しく触れる経験を積み重ねること。
その一つひとつが、算数への第一歩になります。🌱

