モンテッソーリ教育

ひらがなの練習はいつから始める?|モンテッソーリ教育「言語の敏感期」について解説①

きつねちゃん

ひらがなって何歳くらいから練習させたらいいんだろ?まわりの友達はもう読んだり書けたりできるのかな?小学校入学前までには必須・・・?

たぬさん

最近は、小学校入学前の年中〜年長から、早期教育を取り入れて「ひらがな」の練習をしている保育園や幼稚園が多いよね。

ひらがなの練習をいつから始めるか、悩みますよね。今回はモンテッソーリ教育の「言語の敏感期」に基づいて、ひらがなの練習方法や取り組む時期について書きます。

このブログを読めばわかること
  • モンテッソーリ教育「言語の敏感期」とは?
  • 「話し言葉」と「書き言葉」について
  • ひらがなの練習を始めるタイミングは?
是非活用してね!

モンテッソーリ教育の敏感期とは?

敏感期とは、「一つの発達を遂げるための、強い興味や関心が芽生える時期」のことです。

子どもは、自分の置かれている環境に積極的に関わっていきます。それは、今どんな能力を伸ばせばよいのか探しているからであり、感受性が豊かになっている時期なのです。

たぬさん

赤ちゃんがリモコンやティッシュを見つけて遊んでいたり、大人が教えなくてもつかまり立ちできる場所を見つけたりするのは、この「敏感期」が関わっているんだね。

子どもには自分を発達させる力があり、発達の課題として敏感期が現れます。敏感期は、発達の目印でもあるのです。

大人は敏感に「敏感期」に気づき、子どもが安全に集中できる環境を用意することが大切です。「敏感期」を理解することで、子どもの行動を抑えつけたり無視したりすることを避けることができます。

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「敏感期」の種類と時期

幼少期の子どもたちには、いくつかの特徴的な敏感期が現れます。

  1. 言語の敏感期
  2. 秩序の敏感期
  3. 運動の敏感期
  4. 感覚の敏感期
  5. 数の敏感期
  6. 文化の敏感期
たぬさん

今回は、言語の敏感期について説明します。

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言語の敏感期

言語の敏感期とは、母国語を吸収・習得する時期のことです。

⚪︎子どもが言語を習得する活動を、モンテッソーリ教育では「言語教育」といいます。

⚪︎言語とは、音声を媒介にした「話し言葉」と、文字を媒介とした「書き言葉」があります。いずれもコミュニケーション手段思考の道具として必要であり、人間として生きていくために欠かせません。

⚪︎言語の敏感期は、胎児期7ヶ月〜6歳頃まで続く最も時期の長い敏感期になります。運動の敏感期と同様、3歳までと3歳以降で、子どもが興味を抱き、吸収・習得する分野が異なってきます。

胎児期〜3歳:話し言葉の敏感期

話し言葉の敏感期では、音声を媒介にした「聞く」「話す」の言語活動を行います。聴覚が機能する胎児期7ヶ月ごろから、言語を無意識に吸収していると言われています。

大人が話す口をじっと見たり、物を指差して名称を言わせたり、その後繰り返して言ってみたりするなどが敏感期の現れになります。

たぬさん

この時期は子どもとまだ会話ができなくても、たくさん話しかけてあげることが大切です。

3〜6歳:書き言葉の敏感期

書き言葉の敏感期では、文字を媒介にした「書く」「読む」の言語活動を行います。

「文字を書く」敏感期は3歳半〜4歳半、「文字を読む」敏感期は4〜5歳ごろに訪れます。

たぬさん

一般的には「読む」→「書く」が言語獲得の順番ですが、モンテッソーリ教育では「書く」→「読む」の順番なのが特徴です。

「文字を読む」とは一文字ずつ読むことではなく、読んだ言葉の意味まで理解していることが「文字を読む」ということになります。そのため、「読む」よりも先に「書く」活動を行います。

無意識に吸収・習得する「話し言葉」と異なり、「書き言葉」は学習する場が必要になります。モンテッソーリ教育ではスモールステップで習得できるよう、系統だった教具が用意されています。

ひらがなの練習はいつから?

「ローマ字」は、基本的に直線と曲線(円か半円)で書くことができます。一方で「ひらがな」は、直線とは言えない絶妙なラインや線の途中に円を書くなど、直線と曲線が複雑に組み合わさってできています。

「ひらがな」を書くためには、手首を自由に動かしたり筆圧を調整したりと、運筆がしっかりとできている必要があります。そして、子どもが「書く」ということに興味を持つことも大切です。

前述したように書き言葉の敏感期は3歳以降に訪れますが、3歳過ぎの娘はまだあまり文字に興味を持っていません。(公文の教材「磁石あいうえお盤」を購入しましたが、裏面の数字を並べる方が楽しいようです笑。) 「めいろ」や「スタンプ」には興味があるようなので、「文字を書く」ステップとして楽しく取り入れています。

結論として「いつから!」と答えることはできませんが、子どもの興味を持っている分野からスモールステップで言語教育へ繋げていくことが大切になります。遅すぎるということもないので、子どもの敏感期を待ちながら焦らずに取り組んでくださいね。

たぬさん

早期教育で「早く取り組む」ことが良いのではなく、子どもの敏感期を観察し、子どもが自分で成長する力を引き出すことを意識しましょう。

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たぬさん
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